ジュエリーデイ
ジュエリーデイ(Jewelry Day )日本で宝石の世界共通単位であるカラットが導入された日にちなんで1986年11月11日に宝飾業界の発展を祈念して制定された。11月11日はジュエリーデイ
1ct(カラット)はカラブの実の重さを基準に決められた
種子は大きさや重さがほぼ均一であったことから、ギリシャ語名が宝石の重さや金の純度を示す単位「カラット」の語源ともなった。現行のダイヤモンドの評価基準としてGIAはカラットを0.2グラムで定めて使っている。またカラブ豆の一粒の重さはほぼ0.2gという事で、どの豆の値をとっても均一な事が、目方を量る錘に非常に適していたとされています。紀元前4世紀ころから古代インドではダイヤモンドを最初に発見したとされているトラヴィダ人たちによってカラブの実を使ってダイヤモンド取引が行われていた。当時のダイヤモンドはカースト制度の証として珍重された。
今日使用されている0.2gという定義がこんなに古い時代の名残を留めているというのは、ダイヤモンドと人のかかわりの深さ、歴史を感じさせます。
均一なはずのカラブの実・・・ほんとに均一?
カラブの重さでダイヤモンドを取引していた1900年、実は様々なカラブの実が横行しており、ダイヤモンド取引の現場は大混乱になっていました。当り前ですが植物の実ですので、およそ0.2グラムと言っても、その重さには個体差が有ります。実際1907年の第4回:世界度量衡総会において【200ミリグラムを1カラットとする】事が決定されてダイヤモンドの1カラットは0.2gと定義されたのです。1907年世界度度量衡総会はカラットだけを設定するために開かれた臨時総会だったことからもカラットでのダイヤモンド原産地の混乱が伺い知れるエピソードです。