化け石

宝石バイヤー腕の見せ所

化け石(ばけいし)主に色石などの場合にルースの状態では低品質だったがジュエリーにセットしたら見た目の印象が大きく改善されて想定よりも高値で取引されることに成る宝石の事を化け石と呼ぶ。低評価の大粒の半貴石にがデザイナーによって美しくデザインされジュエリーとして高額で取引される場合にも使われる。

金でもプラチナでもかわいいデザイン

ダイヤモンドの用語として使う場合は。本来高品質の出にくいはずの原石群から出現する4C評価の高いダイヤモンド。メイカブルやニアジェムから出現する。ソーヤブルに比べて原石の価格は低いのですが、小売店の店頭で4Cだけで値付けする場合は高額で取引されるため”値段が化ける”の意味で使われる。

カラー宝石は化け石の世界

希少宝石の内、需要と供給のバランスが著しく崩れている場合に化け石は出現しやすい。例えば名前の知られていない宝石は需要がそこまで高くありません、その為原産国では採掘作業をすればその宝石を比較的安価に掘り出せる状況である事は良くあります。しかし需要が無いので採掘をしていない、結果市場では希少となっている。その状況で宝石店店頭では供給が絞られているために非常に希少であるとお客様に謳います。すると希少な宝石が欲しい方には比較的高値で販売できます。次回仕入れ時に宝石バイヤーは需要の無い供給停止状態の宝石を採掘させ、言い値で買い付ける事が出来るようになります。
採掘さえすればその宝石は比較的簡単に手に入るのです。
原産国では実際にその宝石が最終的にどんな価格で消費者の手に渡っているか?を知る事は困難なのです。プロの宝石バイヤーであればそうした新宝石やあまり知られていない宝石類を仕入れなければいけない場合にどうやって値決めするか?と言えば基準となる宝石のカラット当たりの金額と照らし合わせて判断します。例えば0.3カラットのダイヤモンドを基準で考えると最高品質のダイヤモンドの売価は約40万円とると、同サイズのルビーが30万円程度、そこから考えてそれ以上の価格に設定されている時は見送ります。ダイヤモンドやルビーよりも高額な色宝石は有りえないからです。

宝石の価格は硬さや有名度に応じて上昇していきます。また海外のオークションやリセールの価格も宝石の価値判断には最適です。そうした場所で評価されていない宝石は基本的に化け石ですので気を付けた方が良いかもしれないですね。
化け石は最終的にその宝石を買う方が有る意味”損”しますので、出来るだけ触らないようにするのです。※ブリッジ銀座で化け石を取り扱う事は在りませんのでご安心ください。

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