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ピジョンブラッド(Pigeon Blood)

  1. Pigeon Blood ピジョンブラッド

Rubyルビーの最高色を指す名称。ルビーはコランダムという鉱物の宝石名称。赤色以外のコランダムはサファイアと呼ばれる。ピジョンブラッドの条件としてはミャンマー産(Mogokモゴック鉱区)酸化クロムによる鮮やかな赤色調で長波紫外線に対して鮮赤色反応など細かな条件がある。ミャンマー産ルビーは紫外線に対して鮮赤色に反応する性質を持ち太陽の下では 他産地のルビーに比べてよりいっそう強い赤色の色味を増す。赤色が濃くなるには青か緑が発色されるケースが殆どでその場合、黒味として入ることが多いがピジョンブラッドでは黒味のルビーは排除される。そのため成分検査されると黒色の原因になる鉄の不純物が極端に少ない特長がある。

  • ピジョンブラッドルビーの特別な紫外線反応

同じルビーでもピジョンブラッドの範囲は鑑定鑑別機関によって少しづつ異なるが概ねピンク味やオレンジ色を咬まず、純色の赤色、緑や黒が入って暗いモノや逆に赤色の色調が弱いものは排除される傾向がある。

ブリッジ銀座のルビーは最高色ピジョンブラッド

上写真のルビーに紫外線照射すると下写真の様な反応に、晴れた日等、紫外線量の多い日中はルビーの色が人いろ赤く反応するのがピジョンブラッドの条件でもあります。

太陽光線下で輝きを増すミャンマーのルビーはピジョンブラッド

通常光線下では判りませんが左のリングは長波紫外線にほとんど反応していないのが見ていただけると思います。左のリングにセッティングされているルビーはアフリカのモザンビーク産出の美しいディープレッドルビーです。このルビーを私が手に入れたのはタイとミャンマーの国境のルビー集散地に買い付けに入った時の事でした。色は美しく気に入ったのでミャンマー産として手に入れたルビーでしたが、注意深く検査するとミャンマーのルビーでは在りませんでした。ルビーの場合アフリカ産やタイ産・ベトナム・ラオスなどの産地とミャンマー産では原石の価格はナント10倍にもなります。それだけミャンマー産は上質で高値で取引されるのです。

ミャンマー産の中でも最も評価のルビー原石を産出する鉱山はモゴック。その中でも加熱処理をしていないNN(ナチュラル・ナチュラル)と呼び、光学検査で判定する。NNと鑑定鑑別機関で判定されたルビーは【非加熱ルビー】となり高値で取引されます。ミャンマーではモゴック鉱区の他に1990年代にはモンスー(Mong Hsu)さらに2000年以降にはNanyaseik(ナムヤー)等の鉱山が発見されました。上写真の真ん中の裸石はモゴック鉱区産出の非加熱NNルビーです。

モンスー産ルビーはモゴック産に引けをとらない品質も産出されています。しかしモンスー鉱山のルビーの特徴としてブルースポットと呼ばれる青く発色する部分を原石中心部に持つ原石が多く、そうした原石の多くは加熱処理を必要とする場合があり非加熱は稀です。ナムヤーもピジョンブラッド品質からは少し明るい色目のルビーが多い特徴があり、モゴック鉱区を上回る産地産状は今のところ発見されていません。

ピジョンブラッドルビーの婚約指輪はBRIDGE銀座東京ミャンマー産多数

 

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