内包物(インクリュージョン)
ダイヤモンドの外観特徴、それは長所か短所か
内包物(インクリュージョン)宝石内部の宝石成分以外の不純物の事を内包物と呼ぶ。世界的なダイヤモンドの各付け機関GIAではダイヤモンドの4Cグレードを10倍の拡大鏡を使って内包物の有り無しとその程度でグレードを判断するとしています。通常、高品質なダイヤモンドの内包物は別の結晶のダイヤモンドであることが多い、クリスタルやノットと呼ばれる。その他の結晶である場合にも内包している成分は母体となるダイヤモンドが結晶した約40億年前にダイヤモンド内部に残った不完全部分であると考えられている。母体のダイヤモンドよりも長い歴史をと持つ場合が多い。特徴的な内包物には宝石のロマンが詰まっている場合もある。
内包物はインクリュージョンと同じ意味
ごくごくまれにダイヤモンドの中にガーネット等他の宝石が結晶している場合がある。美しいガーネットが結晶していてくれると良いのですが多くの場合は黒い結晶となってしまうので出来るだけ入っていない方が望ましい。この他にもスピネルやペリドットなどの鉱物が取り込まれている事もある。ダイヤモンドの内包物としてダイヤモンドが入っているものをダイヤモンドインダイヤモンドと呼ぶ
ダイヤモンドの内包物は地球誕生の秘密に迫る手掛かり
2018年細心の研究ではダイヤモンド内部から地球の地底2900キロにしか存在しないはずの内包物を内包したダイヤモンドが発見され超深度起源ダイヤモンドと命名されました。これは近年注目されているラボグロウンダイヤモンドがダイヤモンド素材として研究室などで使用した場合に想定よりも簡単に割れてしまう事などからダイヤモンドの結晶深度と硬度の関係にもつながる研究として注目されています。しかし其れよりも注目されているのがオリビンの変異種で高温高圧下でしか存在しない成分の発見などです。地球深部の情報は長らく謎に包まれていて地上最強の保護カプセルに内包されたダイヤモンド内部の情報によって地球誕生の秘密が解明される日も近いのかもしれません。