テルアビブ(Tel Aviv)
テルアビブ(Tel Aviv)
テルアビブはダイヤモンドの集散地でダイヤモンド業界で重要な位置を占めるユダヤ人の本拠地があるイスラエルの町。世界に16あるダイヤモンド取引所の内2か所がテルアビブに立地している。テルアビブはイスラエルの人口第2位の都市である。スペルがV(ヴィー)なのでテル・アヴィヴ と表記される事もあるが判り易くテルアビブが一般的。ユダヤ人の本拠なので取引所と言えどイスラム教徒は入場そのものが制限される。 イスラエルの経済・文化の中心地かつ中東有数の世界都市。
テルアビブのダイヤモンド取引所は第二次世界大戦終戦後に発足した新しいダイヤモンドの集散地でもある。この地は様々な宗教において聖地とされている為に、宗教上の紛争が後をったない地域でもある。1949年以前はパレスチナと呼ばれていた。ユダヤ人は第二次大戦下ではナチスドイツによって迫害・弾圧された。
そうした行き場のないユダヤ人が世界中から集結してきて作り上げた新しいコミュニティーがイスラエルで有りテルアビブのダイヤモンド取引所でもある。同じユダヤ人系のダイヤモンド取引所の有るアントワープと比較すると人々が不安定で無秩序な中から作り上げた社会であるとの埃と矜持を持っていると言われている。その為に現地での雰囲気は最初にこの地を音連れた殆どの人が「緊張感が有る」と形容する。
またダイヤモンド加工を分業化して行うことをテルアビブスタイルと言う。ダイヤモンドの加工をおおきく6つの工程に分割して親方制をとって職人を教育している。これによって戦後復興の中で後発だったイスラエルのダイヤモンド産業は急速に発展した。また職人の給与を歩合制にしたのもイスラエルが最初であったとされる。作業スピードとクオリティーの高い職人がより高いサラリーを獲得できる仕組みは、雇用主にも労働者にとっても有益であった。これは現在もイスラエルのダイヤモンド加工に引き継がれる二つの伝統的な考え方。