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ザルニツァ鉱山(Zarnitsa mine)

ザルニツァ鉱山(Zarnitsa mine)は1954年ソ連の地層学者で探鉱家のラリサ・ポプガエバ氏によってソビエト連邦内で最初のダイヤモンド鉱床であるキンバーライトパイプ「ザルニツァ(Zarnitsa mine)」が発見されました。 さらに翌年にはイルクーツク地方の北部で10ものパイプ鉱床が発見されます。この中にロシア最大のダイヤモンド鉱山ミールも含まれています。

ロシア産ダイヤモンドは永久凍土帯の下を採掘していきます。

ラリサ氏の地質学的研究結果でこの地を観察すると、周辺地域堆積物に属する粘土とアレブロライト(alevrolite)の露頭が広がっている地殻変動の盛んな盆地であり地表に多数散見される露頭部分にはカンブリア紀の石灰岩に不適合に重なるジュラ期と三畳紀の玄武岩がミルフィーユ状に露出しており野外においてこれらの地層・岩石がキンバーライトと一緒に露出しているとしています。ダイヤモンドを含むキンバーライト層が自然露出しており、そうした鉱物露出がこの地域に広がっていたのです。特に発見されたザルニツァ鉱山のパイプから北へ。アマキンスカヤキンバーライトパイプショーと呼ばれる地域が有り、この地域は地層調査で垂直方向に大きな異方性がある場所が多く報告されました。これは永久凍土の影響を受けて固結し風化した粘土質のキンバーライト層であり、地上から深さ30m以下は全て硬いブルーグラウンド(キンバーライト層)で形成された良質なダイヤモンドを含む地質である事が判明したのです。

この発見によりラリサ氏はロシアダイヤモンド発見の第一人者と呼ばれるようになります。

ザルニッツァ鉱山は発見当初硬い永久凍土帯に阻まれて思うようなダイヤモンド採掘が出来なかったため過小評価されていましたが、1980年代の核爆破以降本格的に調査を開始し2000年に本格操業しました。ダイヤモンド鉱山としての歴史は古いのですが、創業ので歴史は比較的新しく鉱山寿命も2030年以降まで続く予定です。

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