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ジョージ・ロスマン(George Rossman)

ジョージ・R・ロスマン George R Rossman

カリフォルニア工科大学鉱物学教授。2001年にアメリカ合衆国科学技術政策局の特別会議はダイヤモンド原石の原産地を特定する方法を模索していました。これは同年の9月に起こった世界同時多発テロにおいて首謀者とされたイスラム系過激派組織等のテロ組織がダイヤモンド原石の売買を資金源として兵器の購入をしているというショッキングなニュースを受けての事でした。

通常取引されるダイヤモンド原石は酸性薬剤で洗浄されてダイヤモンド以外の部分を取り除いて出荷されます。ロスマン氏はこの洗浄過程において微量な泥などをすべて除去する事が難しいことに着目していました。これは酸性薬剤によってダイヤモンドの外部に付着した別の鉱物を完全に除去するには少なくとも数か月の洗浄期間を必要とする事からも明らかでした。ロスマン氏はデブスワナの運営するボツワナ・オラパ鉱山の産出のダイヤモンド原石が紛争地域(非政府組織によって運営される違法なダイヤモンド鉱山)のダイヤモンドであるかどうかの検査に取り掛かりました。

この調査でロスマン氏はダイヤモンドの原石表面の超微細な隙間に入り込こみ顕微鏡でのみ確認可能なレベルの微細な泥が入り込んでいるのを発見し、この泥を調査しました。通常採掘されたダイヤモンドの表面は被膜によって覆われています。(※ボツワナジュワネングのグリーンベールなどが可視化された代表的な被膜です。)これは原産地の水に溶け込み沈殿した鉱物によって出来る残滓物で、時間をかけて少しづつ生長し地中でダイヤモンドの表層を形成している粘り気の有る被膜となります。
例えば一次鉱床以外の二次鉱床など地殻変動や水によって運ばれたダイヤモンド、例えばナミビアの漂砂鉱床など海に流れ出る場合も等でも、そのダイヤモンドが落ち着いて長くとどまる場所の地質に応じた特殊な被膜が形成されます。その皮膜はその土地の泥の化学的性質と水の同位体組織によって構成が決定されるという事を発見したのです。水は世界中のいかなる場所であっても特定の同位体組成という特徴を持つ事から、ダイヤモンドの対流する地域の地層成分と水の比重の違いの組み合わせは測定可能で数値化する事が出来ます。その組み合わせは殆ど無限ですが産地による特性として見た場合に一定のデータとして有力な手掛かりとなるのです。

この考えはダイヤモンド原石ディーラーたちの”ランオブマイン”からも明らかでした。ダイヤモンド業界で昔から使われていた原石を見て産地推測する技術を科学的に解明したものでした。

ロスマンの研究は有効性の高い研究としてダイヤモンド業界に浸透していきますが、ダイヤモンド表面の被膜を調べるこの手法は研磨済みダイヤモンドには転用できません。その為、キンバリープロセスは発足当初ダイヤモンド原石の取引にのみ適応されたのです。

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