銀座の結婚指輪BRIDGEのブログ

皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。

今日はダイヤモンドの原石の話です。ダイヤモンドは現在世界中で産出しています。下記地図以外でも実はブラジルや中国、インドでも僅かに産出しています。それらの産地には地域ごとの特性が有り、各々のが独特の特徴の様なものを持っています。ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーで注目している硬さ以外にも脆かったり、磨きにくいや磨きやすい、その他にも外観にも違いが有ります。

ランオブマイン(run-of-mine ore)

鉱山で使われる地下資源採掘業者の用語でランオブマイン(run-of-mine ore)と言う言葉が有ります。これはダイヤモンド業界ではダイヤモンドの原石群を見たらどの地域のダイヤモンドか判断できてしまう事を指す業界用語です。原石のエキスパートは驚くほど正確にダイヤモンドの産地を目視で言い当ててしまいます。それだけダイヤモンド原石には産地特性が有るという事です、 ブラジルなどの古い漂砂鉱床のダイヤモンドは表面が何らかの作用で磨かれて薄い緑色若しくは茶色の艶消し(すりガラス状)に成っていることが多く、アンゴラの漂砂鉱床は12面体の比率が高くアフリカ産特有のケープ原石がおおく漂砂鉱床なので表面は艶消し状に成っていることが多いのです。ボツワナでは6面の原石が最も多く産出するためにパーセルの中に6面結晶が多くなればボツワナ産と判断しやすいのいです。ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーでは取り扱いませんが、ロシア産のダイヤモンドは一次鉱床で8面体が多くグラッシーで透明度の高い原石が多く産出しています。中に脆い石も含まれ、研磨が容易いダイヤモンドが多いのです。他にロシアの特徴としてアイスホワイトと呼ばれる氷のような見た目の白色に若干のブラウンカラーへ濁ったような原石も多く見れます等。

また厳密にはダイヤモンド原石が長く留まっている(埋まっている)場所の水と地質成分によってダイヤモンドの表面には別の鉱物が成長し被膜を形成する事が有ります。これらの被膜には産地ごとの特徴がありそれを調べる事が出来ればかなりの確率で産地を看破出来る事が最新の研究で明らかに成ってきています。

一次鉱床では等軸状の結晶がそのまま残っているケースが多く、二次交渉ではダイヤモンドは自然に磨かれ角の無い丸いフォルムの原石が多くなります。

※原石エキスパートであっても1石だけで見極めるのはとても困難です。また産地がミックスされたパーセルの中からこの石が何処産であるかを言い当てるのも困難だそうです。あくまでも産地ごとの原石が集合している場合です。

産地の良く原石の特徴看破は一次鉱床で顕著で二次鉱床、特に川によって運ばれた堆積物の中からダイヤモンドを採掘する漂砂鉱床では少しだけ厄介です。と言うのも運河によって運ばれるうちに国境を越えてしまった場合は同じ原石で取れる場所だけ変わるという意味だからです。ダイヤモンドの価格は現在、国際的な評価基準4Cで評価されます。そして4Cには産地と言う項目はない為、産地によるダイヤモンドの価格の差は在りません、しかし、研磨済みダイヤモンドの原石には産地ごとの価格が設定されています。

これは研磨する前の状態でさっくりでもどの程度の確率で高品質ダイヤモンドが産出するのか?と平均的にどういった品質のダイヤモンドが産出するのか?で算出されています。現在一次鉱床の中で品質最高は”ボツワナ産”です。

しかし以前は漂砂鉱床の方がダイヤモンドの品質が高いとされていました。特にナミビアのダイヤモンドはオレンジ川が海へ流れ出す国でアフリカで産出したダイヤモンドが堆積物となって川によって運ばれた土砂の中に埋まっているのです、ナミビアの鉱脈の様な漂砂鉱床を沖底鉱床と呼びます。ブラジル産ダイヤモンドは大陸移動していったナミビア以西の大陸のダイヤモンドで基本的に二次鉱床である事から高品質であったとされています。※現在も僅かに産出するブラジル産のダイヤモンドは多くが古い地層が隆起して地表表面に出来た漂砂鉱床であるとされています。

直積み鉱石(direct shipping ore)ダイレクト・シッピング・オロは鉱山から採掘し,破砕以外の選鉱処理を行わずに製品として出荷される鉱石の事でランオブマインや天然鉄鉱石(natural iron ore)と同義語で使われています。

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