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グリーンヴェール(GreenVeil)

ランプオブマインで形成された表面被膜

グリーンヴェイル(GREEN VEIL)ダイヤモンド原石の外観に対して使う業界用語。ダイヤモンド原石が薄い緑色の膜に覆われたような状態の事を”グリーンヴェール”と呼ぶ。面白い事にアフリカ産のグリーンベールのダイヤモンド原石は総じてハイカラー(G・Hカラー以上)になりやすい為、原石ディーラーの間では高品質原石の意味で使われる。
ボツワナ産のダイヤモンド原石は六面体が多くグリーンベール比率も高い事から原石群を見た際に原石ディーラーにはランオブマインが比較的看破しやすいと言われている。
上質なダイヤモンド原石は緑色の被膜に覆われている

ダイヤモンドは地中深くで結晶して巨大な火山噴火で地上へ運ばれて来ます。その巨大噴火は直近で5億年くらい前が最新です。ダイヤんモンドが地上へ運ばれるような巨大噴火は地表付近での上昇スピードはマッハ1,8以上と推測されています。それ以下のスピードではダイヤモンドにかかっている圧力と温度が下がってしまって黒炭に変異してしまいます。
そうしてマッハ1,8以上のスピードで地上へやってきたダイヤモンドはその後その場所に埋まり続けます。その間に様々な影響を受けます。あるモノは地殻変動の影響で角が取れて丸くなってしまったり、海水の浸食を受けて特徴的な表面をしていたりします。そうしたダイヤモンド原石が地上に持ち上げられた後に受けた影響から、そのダイヤモンドがどの産地であるかを考察する事を”ランオブマイン”と呼びます。ダイヤモンドの原石ディーラーはランオブマインを驚くほど正確に言い当てる事はあまり知られていません。
ランオブマインの様々な影響の内、何らかの表層被膜でグリーンベールとなるダイヤモンドから高品質が沢山出現するのです。それはダイヤモンドの指標鉱物のG10ガーネットもクロムとカルシウムの被膜を持つパイロープガーネットと同様の影響を受けてダイヤモンド表面に炭素にイオン結合した別結晶が被膜となって残ったものである事からその関係性については現在調査が進められています。地下資源採掘企業デビアスグループ等はすべからくこの事の研究を進めていますが、企業秘密の為にグリーンベールについての研究結果が一般に公表される事は今までありませんでした。おそらく今後も一般的にグリーンベールの内容を看破したデータ公表が有る可能性は低いと思われます。

もともとアフリカ産のダイヤモンドが黄色味が噛んでいる”ケープ”とは意味が違う。

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