ハーフムーン・ファセット(Half moon)
四角ダイヤモンドに放射線状のファセットをデザインするには、、、
ハーフムーン・ファセット(Half moon)はダイヤモンドのファセット名称のひとつで1970年にバジル・ウォーターマイヤーによって開発されたステップカット等の長い面を持つダイヤモンドのパビリオン部分にブリリアントカットファセットを研磨するための重要なアンダーガードルファセット。
黄色く塗った部分がHalf-moon(ハーフムーンファセット)ウォーターマイヤーによってこの理論が確立されるまで直線的な外観を持つダイヤモンドのパビリオンファセットはステップカットに研磨するほかなく、それはエメラルドカットに代表されるようなガラス光沢でダイヤモンドの持つ光学特性を生かしたカットとは言えないモノだった。
※バリオンやラディアントが登場したことでステップカットも再度見直され現在は人気のダイヤモンド形状のひとつとなっています。
プリンセスカットのにも採用されているハーフムーンファセットは、このファセットを程押すことで光がダイヤモンドの内部を反射していく際の虹色を増幅させ、より多くのカラーとなって目に飛び込んできます。それまでステップカットではガラス光沢の様なダイヤモンドしか仕上がらなかったのに対してラウンドブリリアントの様な美しい虹色の輝きを発揮するのです。しかもそれはダイヤモンドのブリリアンスが最大の時に発輝されるファイヤーに繋がるのです。
ハーフムーンは強いブリリアンスを生み出す
ハーフムーン・ファセットはダイヤモンドのブリリアンスを強く発揮させる特性を持っているのです。
プリンセスカットの開発で最も難しいと思われていた「四角の輪郭に放射状のファセットを付ける」が解決されるとイスラエルイツコウイッツ氏達の開発チームはハーフムーンファセットに平行なシェブロンファセットを開発し凛とした美しいブリリアンスを発揮するダイヤモンドを作り上げる事に成功したのです。そして2018年デビアス鑑定によってアンモディファイトプリンセスカットが開発されスタンダード化したのです。