プロット(PLOT)
ダイヤモンドの内部特徴をグレーディングレポートに記載
プロット・プロッティング(PLOT/PLOTTING)プロットはダイヤモンド原石や研磨済みルースに内包物の位置や種類などを書き込むことを指すダイヤモンド業界の専門用語。プロットはインクリュージョンや内包物毎に決められた記号で記載する。クラリティーグレードを左右する内包物やそのダイヤモンドの目印となるような特徴的な内包物を記載する。
通常内包物は赤色で書き込みがされ、ダイヤモンド表面に影響のある場合は緑色で記載される、内包物が表面まで達している場合は緑で覆われた赤色の表記となる。以下はデビアス鑑定のプロット例です。
ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーで厳選するダイヤモンド原石のレベルでは緑色のプロットが書かれる事は非常に稀で殆どないのでご安心下さい。
原石のプロット
レーザー技術の未発達だった時代にはダイヤモンド原石をどの様に仕上げるのか?を決めるためにプロットは重要でした。設計者はウインドウと呼ばれる小さな研磨面からダイヤモンドを丹念に観察し、どこにどの様な内包物が有るのか?を調査してダイヤモンドの設計計画を立てていました。その為プロットはダイヤモンド設計者にとって必須の技術で内部を目視してその内包物がなんであるかを看破する事はとても重要だったのです。プロットはダイヤモンドの仕上げに大きな影響を与えていました。
現在ではレーザー技術の発達で内包物の種類やサイズも看破出来るために原石におけるプロットの書き込みは行われていません。研磨済みダイヤモンドのソーティングブック(鑑定書)にはクラウン側とパビリオン側の2図が表記されていて、内包物の種類やサイズを記載することに成っています。