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クラリティClarity(4C)

ダイヤモンドの透明度は美しさの生命線

クラリティ(Clarity)ダイヤモンドの国際的な評価基準である4C、Carat(カラット)ダイヤモンドの重さ、Collar(カラー)ダイヤモンドの色、Clarity(クラリティ)ダイヤモンドの10倍拡大での透明度、Cut(カット)輝きの4項目でダイヤモンドのグレード評価をします。その中の透明度グレードをクラリティと呼びます。通常GIAの有資格者が10倍のルーペ(顕微鏡)を使ってダイヤモンド内部を観察しどの程度内包物が入っているのか?を目視で判断しその程度によってグレードを決定していきます。

ダイヤモンドの希少性は4C評価によって決まり、美しさは原石と研磨者で決まる。

アメリカのダイヤモンドの各付け機関GIAのスケールでは最高評価をFL(フローレス)~11段階でI3(アイスリー)までで評価します。当然天然の鉱物であるダイヤモンドになにも不純物の無い方が希少であり、高価で取引されます。クラリティーグレードが高くなるとダイヤモンドが美しくなるのか?と聞かれる事が有りますがこれはケースバイケースです。多くの場合は高いクラリティグレードの方が美しくなりますが、目視で確認できないVS以上のグレードで比較する場合に人間の目視判断では大きな差が出ない場合もあります。VSやSI等の肉眼で確認できる出来ないのギリギリのラインでは内包する内包物の種類によっても美しさが変化します。あくまでも0.5ミクロン以上のサイズの内包物が顕微鏡下で目視できるかどうかでグレードは判断されています。

ダイヤモンド内部にはどのような内包物が内包出来るのか?

ダイヤモンドの内部には様々な内包物は内包していて美しさに影響をあたえるダイヤモンド内部には最大で24種類の内包物が内包する事が判っています。キンバーライトとランプロアイトで対応が異なり、それぞれPタイプとEタイプに大別される内包成分ですが、その中で代表的な内包物と言えば①ガーネット、②スピネル、③オリビン、④ダイヤモンドです。内包物はダイヤモンドが結晶するその場所で一緒にある鉱物が取り込まれて内包して出来ますので、ダイヤモンドに限らず内包される鉱物はそのまま指標鉱物でもあります。
ダイヤモンド内部に取り込まれたほかの結晶は本体のダイヤモンドよりも基本的に古い結晶で有ると考えられています。これらはダイヤモンドがマグマに押し上げられて地上に出現するときに本体のダイヤモンドと同じような温度と圧力の影響を受けます。ダイヤモンドよりも熱に対して膨張・伸縮率の高い鉱物では本体のダイヤモンドと内包物の間に圧力の歪みが起こったり、内包物の輪郭部分に圧力差の痕が残ったりします。しかし内包されている物質がダイヤモンドの場合は温度と圧力で受ける影響が本体のダイヤモンドと同じために ひずみや歪みが起こりにくく内包物も美しく保たれることが多いのです。

内包物は4C評価上はダイヤモンドの不純物ですが、それらは0.5ミクロン以上のサイズで観察できることでカウントされます。逆にいうと0.5ミクロン以下の内包成分はカウントされません。しかしそれぞれが内包する事によって投下する光に少なからず干渉して影響を与えています。微細な内包物によってダイヤモンドの輝きは個体差が生まれ、宝石本来の価値が生み出されているのです。全く内包物の無い合成ダイヤモンドの輝きが天然ダイヤモンドに及ばないのはこうした大きな理由が有るのです。

⇒ダイヤモンド4Cクラリティを詳しく

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