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よくある質問

ダイヤモンドの4Cクラリティ(Clarity)とは

宝石の透明度トランスペアレンシーとは?
ハイカラーダイヤモンドは上質なグリーンベールから出現透明度も必然的に高くなる

炭素の多重結晶体であるダイヤモンドには結晶化しなかった炭素や結晶化した際に僅かにダイヤモンドに取り込まれた不純物がかすかに内包されている場合があります。
この内包物をインクリュージョンと呼び、さらに透明度を妨げるキズ・ブレミッシュ等を合わせて、価値を判断します。これらが少ないほどダイヤモンドの価値は高くなります。
大半は肉眼で発見できないものばかりですので10倍の拡大鏡(ルーペ)や宝石用の顕微鏡を用いて鑑定することが通例です。
全くの無傷でインクリュージョンが無いダイヤモンドが最高とされ、内包物の量が増すにつれて価値が低くなります。
ランクは11段階で評価されます。
ダイヤモンドの評価基準は国際的にGIAによって定められており、Carat(カラット)ダイヤモンドの重さ、Collar(カラー)ダイヤモンドの色、Clarity(クラリティ)ダイヤモンドの10倍拡大での透明度、Cut(カット)輝きの4項目でダイヤモンドのグレード評価をします。

その中の透明度グレードをクラリティと呼びます。BRIDGE銀座 Antwerp brilliant GALLERYでは10倍の顕微鏡では内包物の発見が困難とされるVS2(エスアイツー)以上のグレードでご案内しております。
※ご希望によりSi1グレードも用意しておりますので店頭スタッフまでお問い合わせください。

宝石は本来的には不完全

ダイヤモンドを含む天然石は”不完全な中に美しさを見出す”のが通常です。しかしご婚約用のダイヤモンドは無傷、無欠点、無垢等、結婚を連想させるイメージが大切であるとされるため、一般的な宝石とは違う部分を求められる場合が多いようです。
ダイヤモンドは地中深く地球内部の非常に高温高圧な条件下で生成されます。

ダイヤモンドの正しい形は6面8面12面等の等軸状正結晶なのですが、当然ながら過酷な環境で生成されるダイヤモンドは均一な形で産出してくれません、多くの場合はダイヤモンド以外の物質を含んだりダイヤモンドの中に別のダイヤモンド結晶が入り込むなど様々な不純物(インクリュージョン)を含みます。

また過酷な条件下ですので成長線がゆがんだり結晶構造が曲がってしまう事も、伴って出来る亀裂や結晶の不足等が有る場合もあります。それら不完全部分がどの程度あるのか?を測定するのがクラリティグレードです。
宝石学では専用の顕微鏡でそれらを観察しダイヤモンド結晶した時代や、内部に残った僅かな情報を頼りに産地や産状を想像したり想いを馳せるのはとてもロマンティックです。

グレードとしてのクラリティ

4Cの評価基準では10倍の拡大鏡で観察してどの程度の割合で不純物や不完全部分が有るのか?を測定します。
無欠点フローレス(Frawless)からインクルーデット3(Included3)の11段階に評価されます。上に行くに従って希少性が高まりVVS1以上のグレードは本当に中々出現しない超希少石と言っても過言ではありません!

BRIDGE銀座クラリティグレードDiamond4Cチャート 透明度が高いとキレイで人気 ブリッジでは高品質ダイヤモンド原石使用
FL フローレス 内外部無欠点
IF インターナリーフローレス 内部無欠点
VVS1 ブイブイエスワン とてもとても微細な内包物あり、熟練のグレーダーでも10倍率の拡大鏡で内包物の発見困難。
VVS2 ブイブイエスツー とてもとても微細な内包物あり2、内包物は非常にすくなく発見困難。
VS1 ブイエスワン とても微細な内包物あり、10倍の倍率でがなんとか確認可能
VS2 ブイエスツー とても微細な内包物あり2、10倍で確認できるが微細
SI1 エスアイワン 微細な内包物あり、10倍率で確認可能
SI2 エスアイツー 現在取り扱い無し、10倍率で確認できる
I1 アイワン  現在取り扱い無し。透明度や輝きに影響を与える可能性あり
I2 アイツー 現在取り扱い無し。透明度や輝きに影響を与える可能性あり
I3 アイスリー 現在取り扱い無し。透明度や輝きに影響を与える可能性あり

クラリティグレードで避けるべきは割れや欠けに繋がるかもしれないインクルージョンを持つダイヤモンドですがあらかじめその様なダイヤモンドは店頭に並びませんのでご安心ください。

無傷無欠点は婚約のイメージにピッタリ!

ご結婚、ご婚約のイメージとして無傷無欠点無垢などが有り透明で透き通たダイヤモンドのイメージにピッタリです。
そなんな事からブライダル用のダイヤモンドグレードとしてはクラリティーを重要視して選ぶカップルが多いです。
人気のグレードはVVS1(ブイブイエスワン)そしてVS2(ブイエスツー)次いでVS1(ブイエスワン)VVS2ブイブイエスツーと続きます。事実上の最高グレードVVS1が人気なのは判るとしても多くのカップルが2番にVS2を挙げるのは不思議ですよね?
これはVS2(ブイエスツー)までは肉眼で見ても不純物が見えないことが原因なのではないかと思います。顕微鏡を使ってダイヤモンド鑑定士が丹念に見れば不純物を発見できるレベルがVS2ですので実際の美しさはVS2とVVS1ではそこまで大きな差は感じることが難しことが原因なのではないかと思われます。
ある程度以上の透明度で比較する場合はクラリティグレードは美しさというよりも希少性の等級といえます。

あえて低グレードのクラリティを選ぶメリットとは?

中には特殊かもしれませんが、Si1等の美しさを損なわないがグレードとしては控えめなダイヤモンドで内部に特徴的な内包物があるダイヤモンドを選ばれる場合も・・・
美しさを損なわないSi1、ダイヤモンドの内包物はよく人の顔の中にある”ほくろ”に例えられる場合があります。

上質なダイヤモンド原石から研磨された透明度が高く美しいダイヤモンド

上写真のダイヤモンドは鑑定機関IIDGRにてSI1評価を受けたアントワープブリリアントのダイヤモンドです。写真のダイヤモンドの9時方向(8:30頃)の外側、アッパーガードルファセットに二つのクリスタルインクリュージョンが見えます。これは40億年前にダイヤモンドが結晶した際にダイヤモンド内部に取り込まれた別の結晶のダイヤモンドです。デザイン枠にセットすると、爪の下に隠れて見えなくなてしまいます。欠点と見れば欠点に、特徴とみれば特徴となる内包物です。人の顔で例えると”ホクロ”等もそうですがサイズと場所によっては欠点ではなく魅力的な場合が稀に有ります。

僅かなフェザーインクリュージョンが美しい透明度最高のダイヤモンド

上写真のダイヤモンドは中心付近にフェザーインクリュージョンが見えます。40億年前ダイヤモンドが結晶する際に外部的な何らかの圧力を受けて出来たインクリュージョンです。一見”タツノオトシゴ”のようにも見える内包物、特別な模様の付いたダイヤモンドと思えば特徴ですが、傷と思えば欠点となります。
ダイヤモンドの内包物は美しさを損なわない大きさと色で、且つ特徴としてプラスにとらえる事が出来れば”魅力的な欠点”になるかもしれません!?
確かにダイヤモンドの中に世界に一つだけの印が付いているなんて素敵ですよね?

※非常に特殊ですのでいつもでもご案内できる訳ではありませんのであらかじめご了承ください。例外を除きクラリティ―グレードはVS2以上で比較する場合、美しさの基準ではなく希少性の基準であることを頭に入れて選ばれるのが良いでしょう。
→ダイヤモンドに内包されている不純物には何があるのか?気になる方はこちら

グレード以外で注意する点それは・・・

BRIDGE銀座Antwerp brilliant GALLERYではダイヤモンドを選定する際にグレードの他にいくつか注意している点が有ります。
4Cグレードのクラリティ―ではクラウドと呼ばれる微細なダイヤモンドの結晶の集合が有る場合です。クラウドはその程度にもよりますが、あまりにも多くのクラウドを内包したダイヤモンドは「透明な水に牛乳を垂らした」ような見た目になってしまい美しさを損ないます。

それだけではなくダイヤモンド内部に入射した光は微細な内包物ぶつかると、そこで乱反射したり不要な光の屈折を起こしたりして、ラウンドブリリアントカットダイヤモンド本来の輝きからは程遠い輝きになってしまう事も・・・
更にはこうしたクラウドインクリューションの中に有るクラリティグレードでは判別しない超超微細なサイズも問題です。

一般に鑑定鑑別機関では5ミクロン以下の内包物は内包物としてカウントしないためクラウド状態にまで密集していない微細な内包物が点在している状況のダイヤモンドは評価は高くとも輝きはそこまででは無いという状態になります。

中にはクラリティ―評価最高グレードのFLフローレスが出ているのに超微細インクリュージョンの分布度合いで輝きが今ひとつ なんてこともあるかもしれません。

ブリッジ銀座Antwerp brilliant GALLERYではそうしたダイヤモンドを排除して行きます。その方法は単純と思われるかもしれませんが、鉱山での原石選定です。ダイヤモンドに原石マーケットが存在しています。研磨済みダイヤモンドの美しさは【原石の良し悪しとカッターの腕前】で決まると言われているからなのです。

ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーのダイヤモンドはボツワナ・ジュワネング鉱山を中心に操業されるデブスワナ(デビアスグループ)の原石をメインに取り扱います。デブスワナでは採掘されたダイヤモンド原石を選定しますが、アントワープブリリアント用に選定している原石はその品質がTOP0.96%以内と上位1%の高品質だけを選び出しています。

どんな原石からどんな研磨済みダイヤモンドを切り出す事が出来るのか?この作業は人間の審美眼で行わなければならないので熟練のダイヤモンド選定技術を必要とする作業です。ブリッジ銀座では鉱山企業で上質な原石だけを選定します。

世界最高峰のダイヤモンドポリシャー

そしてフィリッペンス・ベルト氏によって選定されるダイヤモンド原石はベルト氏の審美眼で最終選定されています。宝石の美しさは数値化できません。価格と希少性は国際的な評価基準4Cによって決められていますが、美しさは4Cでは判断できません。ダイヤモンドの美しさは原石の良し悪しと研磨者の腕前で決まると言われますが、BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでは原石の美しさを見抜く研磨者の審美眼を大切にしています。フィリッペンス・ベルト氏は「これは美しくなる原石なんだよ」と一言で表現していますが、仕上がったダイヤモンドは例外なく鮮やかな虹色で、ひときわ明るく、そして暖かい輝きを放つのです。それは原石その物の持つ美しさなのです。

原石のグレードは高くない場合でも4Cハイグレードは出現してきてしまいます。グレードだけでダイヤモンドを取扱おうとすると、希少性とお値段は整合性が取れるのですが、美しさはバラバラになってしまうのです。
アントワープブリリアントでは鉱山会社、と最終研磨者であるベルト氏以外にもサイトホルダーのグレーダーで熟練のダイヤモンド選定師を専属でこの作業にあたらせており、「グレードは高いが輝かない」ダイヤモンドを徹底的に排除しているのです。

ビックリするかもしれませんが私たち宝石商は宝石を選ぶ際に大事にしているのは「ぱっと見!」パッと見てキレイだと感じたものを選んでいきます。
ルーペや宝石の鑑定鑑別用の機材もパッと見て美しいと感じた宝石にしか使いません。
パッと見て美しさが足りない、何か違和感のある宝石は その原因を突き止める為に使う事が有りますが稀ですね、そうしたグレード以外の宝石の品質管理を徹底しているのです。

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