婚約指輪のダイヤモンドは美しさと希少性どちらを優先で選べばいい?
ダイヤモンドの美しさは原石の良し悪しと研磨師の腕前によって決まる
美しさは原石と研磨で、しかしダイヤモンドの稀少性は品質基準4Cによって決まります。価格も4Cで評価される為にダイヤモンドを購入する際に避けて通れないのが4C評価であると言えます。一生の記念に選ぶダイヤモンドにおいて4C評価が何でもよいとはなりにくい物です。4Cによって決まる価値が有る以上其処は見逃せないでしょう、しかし、多くの宝石店が4Cだけではダイヤモンドの美しさを評価できないと異口同音に発信している通りダイヤモンドの美しさは4Cだけでは測りきれないのです。
写真のダイヤモンドはフィリッペンス・ベルト氏が選びだしたボツワナ産高品質ダイヤモンド原石をラウンドブリリアントカットに仕上げたダイヤモンドです。国際的な評価基準4Cで評価しますと0.328ct、Gカラー、SI1、3EX/HCです。4C評価上は決してハイグレードとは言えませんが、その美しさは格別です。なぜなら高品質な原石を世界最高の研磨師の手で仕上げ手られているからです。ダイヤモンドの希少性は【4C】で、美しさは【原石とカッター】で決まるのです。婚約指輪のセンターストーンにお二人の記念となるダイヤモンドを選ぶ際に”大事にしてほしいこと”を記載しますので是非参考になさってください。
一般的にダイヤモンドの価格(価値)を大きく左右するのは4Cと呼ばれる国際基準があります。これはGIAと言うアメリカの鑑定鑑別機関が定めた国際基準の様なもので、ブリッジ銀座でもダイヤモンドをお選びになる際の指針の一つとして4Cの内容は詳しくご案内させていただきます。お気軽にお申し付けください。
通常宝石店ではダイヤモンドをお求めのお客様に品質基準4Cの説明を通してダイヤモンドの選び方を詳しくご案内いたします。また以下にダイヤモンド選びのポイントを記載しますのでご参考になさってください。
ダイヤモンドの4Cは希少性の指標として最適
ダイヤモンドの希少性は、他のどの宝石をも凌駕しており、すべての宝石の中で最も希少性の高いと言えます。一部専門家の中には特別な色石は「ダイヤモンドを上回る稀少性が有る」という方もありますが、鉱山の規模や需要と供給のバランス、各宝石種ごとの市場規模で考えればダイヤモンドを超える希少宝石が無い事は明白です。
そんなダイヤモンドの中で更に希少性に優劣を付けるとすれば4Cで見ていくのが最もわかりやすいのではないかと思います。
ダイヤモンドの4Cは色の等級、透明度の等級、カタチの等級、重さ、サイズ、蛍光性に処理の有無がそれぞれレポートとして情報開示されます。そのなかで比較的カラット、カットは美しさ、カラーとクラリティは希少性の項目と言えます。希少なダイヤモンドをお求めであればカラーとクラリティに拘って探す事をお勧めしますし、美しさに拘ってお探しならカットとカラットに拘って探すことをお勧めいたします。
一生に一回しか贈らない(貰わない)ので両方の項目を拘りたいという場合は4項目とも妥協無く探すことをお勧めします。
(1~3カラットサイズの無処理ピジョンブラッドルビーや2~5カラットサイズの無含侵エメラルドのトッピンは希少という点でダイヤモンドに唯一肩を並べる宝石です。しかし白いダイヤモンドでは供給量が多く価格が追いつかない場合があると思いますが、カラーダイヤモンドで考えれば、やはりダイヤモンドが上ではないかと思います。希少宝石の世界は奥が深すぎるのであくまで一般的な宝石の話として。)
選ぶなら希少性?美しさ?それとも価格?
ダイヤモンドに限らず、全ての宝石を選ぶ際に私達が一番大切にしているのは「パッと見の美しさ」です。天然石であるダイヤモンドはそれぞれ異なる魅力を持っています。それこそ同じものは世界に一つとないのかもしれません、それほど個性的でそれぞれ異なる魅力と美しさを持っています。それは4Cが同グレードで同じ価格であっても同じことです。ですので世界中のダイヤモンドバイヤーがいまだに4Cだけの評価でダイヤモンドを売買しないのです。
ダイヤモンドを比較検討していくと以下のようなケースで悩むお客様を多数見かけます。
同一グレードで価格の異なるこの二つのダイヤモンドの場合、ソーヤブル原石から出現したD-VS1とメイカブル原石から出現したD-VS1はグレードは同じなのに価格はメイカブル原石から出現したD-VS1の方が低いのです。なぜか?それは原石の段階での取引価格が低いからです。ソーヤブル原石のダイヤモンドは値段では高くなりますが「パッと見の美しさ」はソーヤブル原石から研磨されたD-VS1の方が明らかに美しいのです。
価格重視の4Cだけでダイヤモンドを選べばメイカブル原石から出現したD-VS1の方がお買い得に思われるかもしれません、研磨済みダイヤモンドの希少性というテーマでは二つのダイヤモンドは同一で、価格面で低い方がリーズナブルと言う事に一見なるからです。
しかし、メイカブル原石から研磨したダイヤモンドはどこかにグレインが残っていたり、直径5ミクロン以下の内包物を多数内包していたり、よくよく見ないとわからない欠点を多数抱えています。そうしたグレードでは表面化しない特徴が多ければ多いほど「ぱっと見」の見た目が今一つ冴えないダイヤモンドになってしまいます。そういう意味でも”パッと見の美しさ”を基準にすると、価格はごまかす事が出来ないのです。
アントワープブリリアントでは原石の品質にこだわってソーヤブル原石を選定しています。サイトホルダーが厳選したTOP品質の原石からさらに上位10%を専属研磨師のフィリッペンス・ベルト氏が選定してカット・研磨して仕上げますので、美しさという観点ではこれ以上ない最高のダイヤモンドをだけを品揃えしているのです。人生の節目にお求めになるダイヤモンドとして相応しい美しい品物だけをご案内させていただきます。
ワインで例えるなら私たちはソムリエではなくワイナリー
またメイカブル原石から研磨したD-VS1と同価格にサイズを変えずに、カラーとクラリティ―を調整して、より美しいダイヤモンドをご案内する事も可能です。上記のようなグレードが異なる場合も同様です。そういう意味ではブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーはワインで例えるところのワイナリーのような存在なのです。
鑑定鑑別機関含め多くのバイヤーや業界人は取り扱う宝石の研磨済みの状態を検査してグレードや価格を決定していきます。それはまさにビン詰め後のワインの味を確かめ評価するソムリエの様です。張られたラベルやブランド名で価格が決まるワインの世界。高い評価を受けるにはそれなりのワインであることは重要です。価格に応じて味わいや趣、深みが増していくのは言うまでもないでしょう。しかし、今の段階ではまだ世間で高評価をけてはいないが、豊かな畑で高品質なブドウを栽培するワイナリーが上等な醸造スタイルで作り上げるワインの中には、高額なワインを上回るおいしさのワインも存在すると言われています。一般的にワインの価値を判断する際に、ソムリエはメーカーとラベル、ワイナリーは畑と醸造施設を一つの基準として判断するのです。
これをダイヤモンドに置き替えると私たちはそんなワイナリーのような存在なのです。私たちはソムリエ(4C評価でダイヤモンドの価値判断)の様な事も出来ますが、実際にどんな畑で取れたブドウで、どのような醸造方法をしているか?を見てどのくらい美味(美しい)しいのか?を判断できるのです。ダイヤモンドはブランドや価格で美しさが決まるものではありません。
ですから畑(原石の産地)と醸造所(研磨者と研磨所)を見ればどのくらい美味しいワイン(どんなダイヤモンド)なのか?は判断できるというわけです。
宝石は(ダイヤモンド)は何を買うか?よりも何処で(誰から)買うか?が重要と言われる所以ではないでしょうか。