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ダイヤモンドの評価基準GIAの4Cとは

ダイヤモンドには品質を評価する国際的なポイントが4つあり4Cと呼びます。

①Caratカラット重さ②カラー色③クラリティ透明度④カット形
以上4項目のすべて「C」から始まる品質項目の頭文字4つをとって「ダイヤモンドの4C(よんしー)」と呼ばれています。
4Cは、もともとダイヤモンドの鉱山企業であったデビアスによって1934年に提案されたダイヤモンドの品質を明確にする目の国際的な基準です。世界各地に4Cを採用する宝石の鑑定鑑別機関が有りますが、最も有名なのは米国宝石学会G.I.A.(Gemological Institute of America)が定めるダイヤモンドの国際的な評価基準で”G.I.A.方式”などとも呼ばれます。

ダイヤモンドの取引においてもG.I.A.方式は重要で世界中のダイヤモンドバイヤーやジュエラー等がGIA方式4Cを使てダイヤモンドの価値と品質を判断しています。
BRIDGE銀座の店頭でも国際基準4Cグレードで評価されたダイヤモンドを取扱っており4Cグレードの表記が有るダイヤモンドにはグレーディングレポート(鑑定書)がついています。

①Carat・カラット=重さ

カラットはダイヤモンドの重さの単位をあらわし、1カラットは0.2gに相当します。
語源はBC500~BC600年頃、インドのトラヴィダ人がダイヤモンドを量るのに使用していた錘用の豆「カラブ」からだと言われています。
実際そのカラブ豆の一粒の重さはほぼ0.2gという事で、どの豆の値をとっても均一な事が、目方を量る錘に非常に適していたとされています。
(※1870年以降アフリカで次々ダイヤモンド鉱山が発見されると、それ迄の様にダイヤモンドの取引が全くない期間が度々ある様な事にはならず大量のダイヤモンド取引が毎日頻繁に行われるようになります。当時のダイヤモンド産地ではカラブの実は確かに0.2gに近かったのですが、各地で様々な重さのカラブの実を使ったトラブルが頻発します。権力者の持つ不平等なカラブの実が判っているだけで23種類ほどあったそうです。その為1900年頃にはダイヤモンド取引では使用されなくなっています。その為1907年緊急招集された国際度量衡総会において1カラットの重さを0.2グラム(200ミリグラム)に定めています。)
今日使用されている0.2gという定義がこんなに古い時代の名残を留めているというのは、ダイヤモンドと人のかかわりの深さ、歴史を感じさせます。

1カラットは”1ct”と表記します。

カラットは4Cの中でも肉眼でその見た目の差がはっきりとわかる項目と言えます。カラットは大きさの単位と勘違いされる方も多いのですが、このように実は重さの単位なのです。通常宝石の重さはカラットで表すためダイヤモンド以外の宝石にも重さの単位としてカラットを使用します。
※1907年に宝石の質量を表す単位として1カラット=200ミリグラムと国際度量衡総会のメートル法によって定めました。
金の金称品位を表す単位もカラット(Karat)でスペルは違うのですが日本語での発音が同じで混同されるケースが有りますがこちらは表記K 18金=18K 

ダイヤモンド4Cカラット宝石の重さの単位Diamondの国際品質基準GIA基準

ダイヤモンドのカラットは重くなればなるほど希少性は高まり価値も上昇していきます。カラットサイズの重いダイヤモンドは見た目に明らかに大きくなります。
ラウンドブリリアントカットはどんなに小さいサイズでも58面に磨くため、カラットが重く大きなサイズのダイヤモンドに成れば成る程に一つ一つのファセット面の大きさも大きくなり、小さなサイズでは出にくかった細かなファセットからもキラキラと強い輝きを発揮するようになります。
物理的に大きいサイズのダイヤモンドの方が輝きが大きく魅力も上がります。
婚約用に限らずのダイヤモンド選びの中でカラット・サイズは見た目にも一番わかりやすく、ダイヤモンドの大小が指に着けた時の見た目の印象も一番左右する事から最も容易に判断できるグレードと言えます。
⇒カラットについてもっと詳しく

②collar・カラー=色

最上の無色グレードDを筆頭に、徐々に黄色味を帯びていくのがダイヤモンドの色グレードの特徴です。色の原因が光の吸収による残像色や微量に含有している窒素による着色あることから無色のダイヤモンドほど光を余すところなくを通過させ、ダイヤモンド特有の光の分散による虹色の輝きがより豊かに放たれます。

BRIDGE銀座では婚約用にふさわしい最高グレードDカラーを筆頭にFカラーまでのカラーレスグレードを専属研磨師に厳選させ磨いています。その中で色の等級を表す項目をカラーと呼びます。
カラーグレードはDiamondのアルファベット表記の頭文字Dから始まってZまでの23段階で色の等級を表します。そのうち

D-F:トップ3カラー カラーレス(collarless)無色グレード
G-J:ニア カラーレス(Near collarless)ほとんど無色
K-M:フェイント イエロー(feint yellow)微かに黄色い
N-R:ベリー ライト イエロー(Very light yellow)とても明るい黄色
S-Z:ライト イエロー(light yellow)明るい黄色
Z以上:ファンシー イエロー(fancy yellow)幻想的な黄色

BRIDGE銀座Antwerp Brilliant GALLERYでご案内する宝飾用ダイヤモンドはトップ3カラーの無色グレード(D-F)の範囲内をご案内いたします。D~Fは非常に希少性の高い無色グレード評価になります。
※G.I.A.ではABCや123はその文字の持つ意味そのものが等級と勘違いされる為、Dを最高グレードとしています。
仮にダイヤモンドが構造上完璧な成り立ちをした完全な結晶の場合、不純物のない水滴の様に色相がありません。
結果無色となるのですが自然界において構造上完璧なダイヤモンドが出現(結晶)する確率は非常に低く、希少性がとても高くなります。最高評価はDカラー(Collarless)その出現確率は2万分の1とも言われる超希少で石です。ぜひ店頭でその輝きをお確かめください。
ダイヤモンドのカラーグレードは午後3時までの北向きの窓の光源に近い状況を人工的に作り、色のない白い壁の部屋で行われます。
当然グレーダーも白衣を着て色がダイヤモンドに映り込む事の無いように厳重管理され徹底した条件下で行われます。

アントワープブリリアントのダイヤモンド4Cカラー最高ベルギー研磨※写真はイメージです。

そしてダイヤモンド鑑定者は検査したいダイヤモンドをマスターストーンと呼ばれる色サンプルのダイヤモンドと比較してどの程度無色か?を検査していきます。その際フェイスアップで光が反射して色が見にくい正面からではなくフェイスダウンで裏向きにして真横からダイヤモンドを眺めて検査します。

店頭などのいろいろな色のある部屋で多色のライトの下では一見DカラーとFカラーなどは見た目の違いが判らないという方もおられますし、実際に色の見分けは困難な作業と言えます。しかし人間の目の性能は物凄く一説には96億色以上の色の違いを見抜いてしまうのだとか・・・!
ご希望の場合ブリッジ銀座の店頭で”判り易い状況”を即席で作って色グレードを判定していただく事も可能です。

ダイヤモンドの色原因

ダイヤモンドは殆どが純粋な炭素の結晶なのですが、自然界で結晶する天然の物質ですので、窒素や水素、ホウ素などの元素が結晶格子に入っていたり、中には炭素原子の抜けのある場所のある結晶を持っていたり、若しくは外からの圧力で結晶に歪みの有る場合があります。ダイヤモンドに内包される内包物は25種類確認されています。そしてそれぞれが光に干渉し何らかの影響を与えますので、その内包物の位置とサイズ(量)はダイヤモンドの見た目に大きな影響を与えるのです。
※クラリティグレードIFやFLのダイヤモンドにも内包物は含まれています。それらが一つ一つの個性的な美しさを作り出しているのです。

ダイヤモンドの色はこうした欠陥部分を光(白色光)が通った場合に、特定の波長の光だけがダイヤモンドの中で反射して通り抜ける事が原因です。

光は特定の波長を失うと色がついて見えます。

例えば青色だけ吸収された場合は赤い光線と緑の光線だけが残るのでダイヤモンドは黄色く見えます。白(青+赤+緑)ー青=黄色(緑+赤)このように残像色がダイヤモンドの色の正体なのです!

この事を利用してカラーダイヤモンドの研磨ではパビリオンファセットの角度をよりカラーが引き立つような光の分散角を導き出して研磨する新しいテクニックが確立されています。

※ただし、ピンクやブルー、パープル、グリーン、オレンジと言ったファンシーカラーは希少な為、別の評価となりⅮカラー以上の高価値も存在します。

ブリッジ銀座のダイヤモンドはベルギー研磨ボツワナ産最高品質

カラーグレード”トップ ウェッセルトン”とは?

ウェッセルトンは1880年代にダイヤモンドのカラーグレードに使われた言葉で現在のHカラー程度を指します。一部ヨーロッパの老舗ブランドでダイヤモンドのグレードを表現するために現在も使われています。(厳密には鑑定機関でグレーディングしていない小粒のメレダイヤモンドの品質表現として使われているケースが多いです。)どうして、ハイカラーのダイヤモンドをウェッセルトンと呼ぶのかと言うと1880年当時高品質なダイヤモンドを産出していた南アフリカのウェッセルトン鉱山に由来しています。当時ダイヤモンドはリバーと呼ばれる漂砂鉱床から採掘される原石の品質が高かったので、高カラー品質のダイヤモンドをリバーと呼んでいました。また次に高品質の原石を採掘される鉱山の名前からトップウェッセルトン、次いでウェッセルトン、トップクリスタル、そして黄色味を帯びた原石をその地域と言う意味でケープと呼んだことから来ています。(現行のGIA基準で行くとリバーはDE,トップウェッセルトンはFG,ウェッセルトンはHと言った具合)そしてこの考え方は約100年たった今でもダイヤモンド業界で使われています。トップウェッセルトンやウェッセルトンは主にカラーグレードの高いハイカラーの南アフリカ産を指す言葉として使われているのです。

※もしかしたら現在は産地は概念から漏れていて、単純にカラーグレードの意味で使われている可能性が有ります。

ウェッセルトンは正確には南アフリカのダイヤモンドの鉱山の名前です。初代鉱山の所有者ペトリス・ウェッセルから名前が付けられました。南アフリカの大規模ダイヤモンド鉱脈地帯の鉱山でデュットイッパン、ブルトフォンテーン、デビアス、キンバリー、についで5番目の鉱山として発見されたウェッセルトン鉱山は当初、プレミアと呼ばれていましたが、後に別の鉱山がプレミアと呼ばれるようになると今の名前に落ち着いたのです。
ダイヤモンドの色についてもっと詳しく
⇒ピンクダイヤモンドについて詳しく

③クラリティ・Clarity = 透明度

ダイヤモンドの透明度を表すグレードがクラリティです。ダイヤモンドのグレーダーが10倍率の拡大鏡でダイヤモンドの内部を検査してどの程度不純物が入っているのか?を検査する項目です。
炭素の結晶体であるダイヤモンドには通常結晶化しなかった炭素や結晶化した際の不純物がかすかに内包されています。内包物(インクリュージョン)には現在確認されているだけで25種類のさまざまな種類があります。
ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーの選別するデブスワナの上質ダイヤモンド原石には基本的に10倍拡大で確認できる内包物はダイヤモンドの別結晶しか内包していません。水の中に別の水がある様なイメージでとても美しいダイヤモンドのみを取り扱っています。

さらに透明度を妨げるキズ等を合わせて、クラリティグレードを価値を判断します。当然ながらこれらのインクリュージョンや傷が少ないほどダイヤモンドは希少になり価値は高くなります。高品質のダイヤモンドの大半は肉眼で発見できない小さなインクリュージョンのものばかりですので10倍の拡大鏡ルーペを用いて鑑定することが通例です。

全くの無傷でインクリュージョンが無いダイヤモンドが最高とされ、内包物の量が増すにつれて出現確率が上がり価値が低くなります。クラリティグレードは11段階で評価されます。

宝石の美しさは本来不完全な結晶の中に!45億年前の奇跡

ダイヤモンドの評価基準クラリティでは10倍の拡大鏡で観察してどの程度の割合で不純物や不完全部分が有るのか?を測定します。無欠点フローレス(Frawless)からインクルーデット3(Included3)の11段階に評価されます。フローレスに近づくに従って希少性が高まりVVS1以上のグレードは超希少石です。

※FL,IFであっても天然石である以上必ず内包物は内包します。クラリティグレードではあくまで10倍の拡大で確認できるかどうかの基準であることはご了承ください。内包物はそれぞれに光に干渉しますので、天然ダイヤモンドの個性的な美しさは内包物によって作り出されると言っても過言ではありません。

ダイヤモンドの4Cクラリティ透明度BRIDGE銀座ではVS2以上を厳選肉眼で確認不能

たとえ今年鉱山方新規に掘り上げられた新品のダイヤモンド原石であったとしても、中には遥か45億年前のダイヤモンドも含まれます。
宝飾用に限らずダイヤモンドは最低でも9億年以上前に結晶したものばかり、地球上で起こった様々な偶然が重なって奇跡的に結晶し出来上がるダイヤモンド。その中に眠る特徴的なインクリュージョンは9億年以上の遥か昔にダイヤモンドに中にダイヤモンド以外の物質が取り込まれて出来たモノなのです。

言い換えれば特徴的なインクリュージョンは地球によってダイヤモンドに刻まれた世界に1つだけの”特別なしるし”のようなもの。あなたのダイヤモンドのインクリュージョンは・・・若しかしたら地球のロマンが詰まったモノかもしれませんね!?

とはいっても趣味の宝石ではない 婚約リング用にお選びになるダイヤモンドでは無傷無欠点が望ましいと思います。肉眼で内包物が確認できないVS2~SI1等のグレードを選ぶ場合では見た目に違いは無いもののVS~SI等のグレードではインクリュージョンの種類によっては注意しなければならない場合もあるようです。

VS~SI等のクラリティグレードで避けるべきは、内包物が将来的に成長する可能性のある場合や割れや欠けに繋がるかもしれないインクルージョンを持つダイヤモンドや内包物がガーネットやスピネルの黒い結晶が内包しているケースです。しかし鉱山会社デブスワナで上質と定義されるダイヤモンド原石には目視可能な黒いほか結晶は中々内包されません、しかも研磨者フィリッペンス・ベルト氏の目で厳しく原石を選定していますので美しさを損なうような内包物を内包したダイヤモンドはBRIDGE銀座では取り扱いませんのでご安心ください。

ソーヤブル原石とメイカブル、ニアジェム原石の大きな違いは極小な微細インクリュージョン

クラリティ―グレードにおいてもう一つ注意しない行けない点はインクリュージョンのサイズがミクロンレベルの微小結晶の集合などが有る場合です。クラリティグレードでは0.5ミクロンを下回る小さすぎる内包物を内包物としてカウントしません。
ソーヤブル原石ではそうした微細な内包物をあらかじめ排除していますので同じクラリティグレードのダイヤモンドを見比べた際にもう一つ綺麗に感じることがありますが、これは原石の美しさの差なのです。
繰り返しになりますが結果同じようなクラリティグレードでもきれいなダイヤモンドと今一つキレイではないダイヤモンドが有ったりします。

これは原石の品質の問題でソーヤブルのグラッシーと呼ばれる高品質原石からは出ないのですが、メイカブルのクラウド原石からは稀にクラリティ評価としては高くても明らかに見た目に問題のあるダイヤモンドが出る場合が有ります。
アントワープブリリアントはそもそもダイヤモンドの原石選びを厳しく行いますのでこうした”化け石”が混ざる事はありませんのでご安心ください。

ダイヤモンド イン ダイヤモンド

ダイヤモンド イン ダイヤモンドはその名の通りダイヤモンドの中にダイヤモンドを含んでいるものです。ダイヤモンドは天然の鉱物ですので何らかの内包物(内包成分)を含みます。ダイヤモンドの評価基準4Cの内クラリティグレードは直接的にこの内包物の有り無しと、その量と種類を測定して行われます。
現行のシステムではダイヤモンドをレーザースキャニングして何処にどの程度の内包物が有るのか?を事前にデータにしてからそれがどのように目視できるのか?を確認してクラリティグレードを決定しています。顕微鏡を覗き込む宝石鑑定師のイメージってありますよね?宝石鑑定士と言えば顕微鏡を使って内包物を拡大検査している時のが一番イメージかもしれませんね!?

クラリティはダイヤモンドの透明度の等級で内包物の量と種類でカウントする

因みに宝石用の顕微鏡は拡大倍率が50倍までダイヤルが付いたものが殆どです。ですがクラリティグレードは10倍拡大迄の拡大検査でダイヤモンド内部の内包物を検査していきます。これは以前から指摘されているようにグレーダーの目の良さと経験値で内包物の発見できる出来ないにスキルの差が出てしまいます。BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーで採用しているデビアスの鑑定書やGIA,CGL中央宝石研究所など判定の厳しさに定評のある鑑定鑑別機関ならあまり問題にならないんのですが、甘い評価を出している宝石鑑別機関の鑑定書の場合は少し注意が必要かもしれません。

ダイヤモンドはレーザースキャンで結晶方向や劈開、内包物の位置や種類など看破できる

ではダイヤモンドインダイヤモンドは一体どういったダイヤモンドなのかと言うと、内包物としてダイヤモンドの結晶が内部に確認できるダイヤモンドの事を指します。ダイヤモンドの中に別の結晶のダイヤモンドが結晶している状態になっているという事ですね。
ダイヤモンドの中に内包されたダイヤモンドは本体(大きな母体側)が結晶するよりも古い結晶であると考えられます。それが成長過程に別のダイヤモンドを取り込んでダイヤモンドインダイヤモンドとなるのです。エンゲージリングは受け継がれる宝石です。それは親から子かもしれませんし、もしかしたらもっと別な形も有るのかもしれません、もともと宝石の持つ目には見えない”心”や”想い”、”愛”等を託して贈る事が出来るという観点で考えても、【過去を内包した現在】である”ダイヤモンドインダイヤモンド”はそうした贈り物にピッタリなのです。

ダイヤモンドの中にダイヤモンドが内包すると、、、それは拡大検査では輪郭しか確認する事が出来ないのが殆どです。地中深くマントル内のマグマの中で結晶するダイヤモンドが地上へ吹上げられる場合には物質の融点や温度による膨張率が異なる物質や結晶が内包しているとそれらは本体との間に大きな歪や歪みを生み出します。時には異なる膨張率の為に壊れてしまったり本体のダイヤモンドの結晶形を完全にゆがめてしまう事にも繋がります。

しかし、内包されている物質が別のダイヤモンドの場合は伸縮膨張率も融点なども本体のダイヤモンドと同じためにダイヤモンドとダイヤモンドの境目がプレッシャーを受けずに済み、本体のダイヤモンドにも歪や歪みは起こらず美しいままとなるのです。

ダイヤモンドの中には大きく4種類の内包物が内包されやすいです。①ガーネット、②オリビン、③スピネル、そして④ダイヤモンドなのですが、(ガーネットはそれだけで7種類あります。)ダイヤモンド以外の内包物が入っている場合は本体のダイヤモンドと内包物の間の空間は大きなプレッシャーで歪んていたりします。これは光の進行を妨げるだけでなく目視できる場合には美しさを損なってしまうのです。これらの内包物はその量と位置によってクラリティグレードの判定となりますので、例えばガーネットの結晶がダイヤモンドの結晶と同程度内包した2石を比べる場合にはガーネットを内包したダイヤモンドとダイヤモンドを内包したダイヤモンドでは外観に大きな違いが生まれます。しかしクラリティグレードは同じとなるのです。

想いを託し受け継がれるダイヤモンド

ダイヤモンドは古来よりその希少性と堅牢さ、そしてそこから発揮される美しさによって多くの人を魅了してきました。そして多くの人がその輝きに想いを込めて過去から現在へと受け継がれてきているのです。”過去を内包した現在”ダイヤモンドインダイヤモンドは有限である我々人るの”命”と”時間”を超えた存在なのです。あなたのエンゲージリングにもダイヤモンドインダイヤモンドを選んでみませんか?

※内包物としてのダイヤモンドの確認は目視で行っております。

⇒ダイヤモンドインダイヤモンドを詳しく知る
⇒クラリティグレードについてもっと詳しく知る
⇒内包物の種類について詳しく知る

④カット・Cut = 形

ダイヤモンドはレーザーで大まかに切断した後に研磨仕上げする

ダイヤモンドの輝きを決める最も重要な要素にカット(Cut)があります。天然起因のカラーやクラリティの様に、その石そのものの質によるものではなく、人間の手でその価値を高める事ができる部分でもあります。アントワープブリリアントではダイヤモンドのカット・研磨はマスターカッターのフィリッペンス・ベルト氏の手で行われます。当代一のダイヤモンドカッターの仕上げにより必ず最高グレードに仕上げられる項目です。

光の屈折を決めるプロポーションと研磨によって引き出される輝きがダイヤモンドの良さを一層引き立たせます。

正面から見て丸型で58面に磨き上げるラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの美しさを最大限引き出すカタチと呼ばれ、最も人気の高いものです。

G.I.A.カットグレードはラウンドブリリアントカットのみに対応した項目です。ほかのカタチ(シェイプ)のダイヤモンドには対応していません。(2018年にダイヤモンドのエキスパート・デビアスグループによってプリンセスカットが制定されカットグレードも同時に制定されました。)

その他、エメラルド(隅切の四角)、オーバル(小判型)、ハートシェイプ、マーキーズ(ボート型)、プリンセス(四角)等様々なカット形状が存在します。

カットグレードの項目にはポリッシュ(Polish)とシンメトリー(symmetry)の2項目が表示されます。

以下G.I.A.カットグレード基準のラウンドブリリアントカットについての説明をさせていただきます。

G.I.A.カットグレードの評価項目の内鑑定書記載は以下の三つ
➀カットの総合評価(プロポーション)
②表面研磨(ポリッシュ)
③カットの対称性(シンメトリー)

以上3項目をそれぞれエクセレントからプアの5段階で評価します。
全ての項目でエクセレント評価のダイヤモンドをトリプルエクセレントと呼びます。
BRIDGEではカット最高級エクセレントの内DOUBLE EXCELLENT以上の超ハイグレードのみを取扱っています。
トリプルとはカットの総合評価に表面の研磨状態ポリッシュと研磨済みダイヤモンドの対称性の3項目の評価が全て最高のエクセレントの場合、そのダイヤモンドをトリプルエクセレントカットと呼びます。
ダイヤモンドの輝はブリリアンス(ファイヤー)、ディスパージョン、シンチレーションの3要素で構成されています。
簡単に言うとブリリアンス(ファイヤー)は全体の輝き、ディスパージョンは光の分散、シンチレーションは鏡面反射、この3要素のバランスがダイヤモンドの輝きを決めており、そのすべてが最高評価の事を指します。

ブリッジ銀座のダイヤモンドはトリプルエクセレントのベルギー研磨

G.I.A.基準ではダイヤモンドの美しさを光のバランスを考慮して定めており、それに対して最適な形になるようにダイヤモンドカッター・ポリシャー達が原石をカットして磨きます。

ラウンドブリリアントカットは58面で仕上げられます。(キューレットのないものは57面、アントワープブリリアントでは57.58面の両方をご用意しております。)58面のダイヤモンドカットは1800年年代にオールドマイン(トリプルカット)として開発されました。ダイヤモンドの輝きに注目して開発されたオールドマイン(トリプルカット)は、その後研究を重ねられて理論の醸成を待つことになります。

1870年には”ヘンリーDモース”がドイツの”カール・フリードリヒ・ツァイス(Carl Friedrich Zeiss 1816-1888 ツァイスはドイツの光学機器製造業者で、現代のレンズ作製技術に大きく貢献した人物)の数学理論を用いてダイヤモンドの内部で入射した光がどのような反射をして動くのか?を解明し最適なダイヤモンドの形を導き出します。現在のエクセレントカットの元となる理想的な輝きを放つダイヤモンドが研磨されています。

そしてダイヤモンドの理想的な形は1919年に数学者マルセルトルコフスキー氏によってさらに解明が進みます。トルコフスキー理論は”アイディアル”と呼ばれ1980年までGIAでもダイヤモンドの教材資料として理想的なダイヤモンドの形として採用していました。

1988年GIAによってダイヤモンドのエクセレントカット誕生

しかし1980年ダイヤモンドの光学研究が進むと、トルコフスキー理論”アイディアルカット”は不完全である事が判明します。そこでGIAは1980年にトルコフスキー理論”アイディアルカット”を教科書から外し、独自に最高のダイヤモンドのフォルムについての研究を進めます。その結果1988年ヘンリーDモースの死から丁度100年の節目のタイミングにGIAによって最高グレードが再考案され、ダイヤモンドの評価基準として整備されることに成ります。それまでダイヤモンドのカットグレードは評価基準にはカウントされていませんでした。ダイヤモンドの評価は現在の4Cではなく、重さ、色、透明度の3項目(3C)のみの評価だったのです。1988年こうしてアイディアルカットに代わってエクセレントが理想的なダイヤモンドの形として登場したのです。

エクセレントは業界の悲願でもあったダイヤモンドの最高の輝きでした。しかし高い技術を要求するエクセレントを仕上げ切れる職人は中々な現れませんでした。そして発表から2年後の1990年エクセレントカットは遂にベルギー・アントワープの研磨職人でBRIDGE銀座Antwerp Brilliant GALLERYの専属研磨師『フィリッペンス・ベルト』氏によって達成されたのです。

カットの良いダイヤモンドは光のモザイクが均等で無限に広がりスペクトルへの光の分散が女性の手元を美しく彩ります。

左手で”髪の毛”を触るしぐさや携帯電話やカバンを持った時など左手が動くたび手元でキラキラと輝きます。美しいダイヤモンドを身に着けたら何気ない毎日が楽しくなってしまいそうです。

ダイヤモンドは太陽の宝石と呼ばれ自然の太陽光の下で最も強い輝きを発します。晴れた日の太陽の下でダイヤモンドを直視するのは困難でしょう。太陽の光がそのまま強く反射します。そして太陽の様なダイヤモンドの輝き、その輝きは永遠なのです。

BRIDGE銀座ではベルト氏の研磨マスターカッターは現役、世界最高の輝き

⇒ダイヤモンドのカットグレードについてもっと詳しく
⇒フィリッペンスベルトについてもっと詳しく

ダイヤモンドの美しさは”原石”で決まるの意味

1990年にエクセレントカットを達成したフィリッペンス・ベルト氏は一つのことに着目していました。
それはダイヤモンドの輝きは原石で決まるという言葉の意味でした。(現在は【原石と研磨者】で決まると言われています。)ブリッジ銀座ダイヤモンド原石で決まる美しさカットの秘密はソーイング50%以上が失われる希少石
ベルト氏も従来通りに研磨後のダイヤモンドの重さを優先して一番大きくダイヤモンドを切り出す方法をそれまで採用していたのですが、ソーイングの段階で(左図上)この位置でダイヤモンドをカットしてしまってはエクセレントカットには仕上がらなかったのです。

左図上を見ると切り出すダイヤモンドが縦に厚くテーブルサイズに対して”深い”ダイヤモンドになってしまいます。
1980年代当時の技術では正八面(ソーヤブル)原石から切り出したダイヤモンドを仕上げ切る事は事実不可能でした。
それはダイヤモンドの結晶構造上の問題で研磨したい方向にダイヤモンドを研磨出来ないという事実に直面したためでした。

この『物理的に無視できないグレイン』の存在を見極めたベルト氏は原石の段階から考えると大きく重さを失う大胆なカット法でダイヤモンドを仕上げていくことにします。
今日では常識となったこの大きく原石をロストするカットで贅沢に切り出さ究極に仕上げられたダイヤモンドだけがアントワープブリリアントのダイヤモンドとなるのです。

⇒ダイヤモンド研磨の歴史についてもっと詳しく

BRIDGE Antwerp Brilliant GALLERYで使用する2つの鑑定鑑別機関「IIDGR」「CGL」共に国際基準であるG.I.A.方式を採用しています。
⇒アントワープブリリアントの鑑定鑑別機関についてもっと詳しく
宝石の王ダイヤモンドは、人生の節目の記念日やプロポーズ言葉とともに渡されるなど大事な瞬間を永遠にする宝石です。
さらにダイヤモンドは婚約指輪にも使われる等高い人気を誇ります。
人生を共にする宝石だからこそ、その品質と価値を知ることはとても重要です。

BRIDGE ANTWERP BRILLIANT GALLERY

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