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カラブ(Carob)

紀元前に定められたダイヤモンドの重さの単位

カラブ豆(Carob)はイナゴマメの一種。カラブは主に地中海付近で栽培されるマメ科の植物で、カルシウムや鉄分、食物繊維等を豊富に含むため、日本では主に健康食品として用いられる。特に、カラブの鞘から抽出されるピニトールには、血糖値改善作用や肝機能の改善効果が認められる。キャロブパウダーは莢の中の黒い果肉部分を粉末状にしたもので、現地ではコーヒーやココアの代用品として用いられている(カフェインは含まれていないが、鉄分の風味が幾分強め)。果肉自体に甘みがついているため、カラブを使ったチョコレートのような菓子も作られている。風味もチョコレートによく似ており、チョコレートアレルギーを起こす子供やペットでも安心して食べられる。ただしカラブ自体にアレルギー反応を起こす人もいるため注意が必要。

上質なダイヤモンド原石を研磨して美しいダイヤモンドを生み出す

種子は大きさや重さがほぼ均一であったことから、ギリシャ語名が宝石の重さや金の純度を示す単位「カラット」の語源ともなった。現行のダイヤモンドの評価基準としてGIAはカラットを0.2グラムで定めて使っている。またカラブ豆の一粒の重さはほぼ0.2gという事で、どの豆の値をとっても均一な事が、目方を量る錘に非常に適していたとされています。紀元前4世紀ころから古代インドではダイヤモンドを最初に発見したとされているトラヴィダ人たちによってカラブの実を使ってダイヤモンド取引が行われていた。当時のダイヤモンドはカースト制度の証として珍重された。

今日使用されている0.2gという定義がこんなに古い時代の名残を留めているというのは、ダイヤモンドと人のかかわりの深さ、歴史を感じさせます。

カラブの実で大混乱に陥ったダイヤモンドの一大産地

カラブの重さでダイヤモンドを取引していた1900年、実は様々なカラブの実が横行しており、ダイヤモンド取引の現場は大混乱になっていました。当り前ですが植物の実ですのでその重さには個体差が有ります。実際1907年の第4回:世界度量衡総会において【200ミリグラムを1カラットとする】事が決定されてダイヤモンドの1カラットは0.2gと定義されたのです。1907年世界度度量衡総会はカラットだけを設定するために開かれた臨時総会だったことからもカラットでのダイヤモンド原産地の混乱が伺い知れるエピソードです。

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