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カット Cut 4C

ダイヤモンドの評価基準の中で唯一人為的要素で決まる

ダイヤモンドの研磨師に引き出される世界最高のブリリアンスと美しさ

Cutカット/ダイヤモンドの国際的な評価基準である4C、これを定めるGIAではCarat(カラット)ダイヤモンドの重さ、Collar(カラー)ダイヤモンドの色、Clarity(クラリティ)ダイヤモンドの10倍拡大での透明度、Cut(カット)輝きの4項目で評価されます。この内ダイヤモンドの美しさを決める一番重要な要素がカット(Cut)です。カットは4Cグレードの中で唯一人間の手で決定される部分で職人の技術力が重要な要素となります。

カットグレードは5段階で標記します。

①エクセレント(1:3EX/HC 2:3EX 3:2EX/HC 4:2EX)
②ベリーグッド(1:VG/HC 2:VG)ベリーグッドグレードの中にアイディアルは分類される
③グッド(アンティークカットのダイヤモンドは開発された時代背景を考慮してグッド以下にはグレードしません)
④フェア
⑤プア

この内①エクセレントの中には総合評価、表面研磨、対称性の3項目すべて最高評価となるトリプルエクセレントとガードルを挟んだファセットの対称性の良し悪しで観察できるハート&キューピッドがそれぞれプラス評価としてグレードされる。その為、①トリプルエクセレント、ハート&キューピッドはカットグレードの最高位と考えられる。
また前述の通りカットグレードには対称性と表面研磨の2項目が鑑定書の記載項目として存在する。実際は、もっと多くの項目を検査して総合評価としてのカットグレードを設定しているが、それらは鑑定書に記載されない。下写真はCGL中央宝石研究所のグレーディングレポート、カットグレードの項目はトリプルエクセレントを獲得している。
DVVS1最高グレードを贈ろうプロポーズはダイヤモンド

カットグレードを作ったのはGIA

1919年にマルセル・トルコフスキー氏の考案した”アイディアルカット”は現在のダイヤモンドカットグレードには存在しないが、これは1980年に不完全性が指摘されGIAの教科書から外されたことと、伴ってGIAによって不完全部分を修正されたエクセレントカットが導入された事でもわかる通り。
カットグレードで先行した日本のAGL基準ではマルセルトルコフスキー氏の理論をベースに”はめ込み式”のカットグレードが導入されたため日本国内では最高評価エクセレントとトルコフスキー理論を同一視しがちだがGIAのエクセレントとトルコフスキー理論はまったく無関係。
因みにこの時GIAではエクセレント以前のラウンドブリリアントカットについてモディファイテッドラウンドブリリアントと定義してカットグレードはグッド以上とする事で見解を定めています。その為マルセルトルコフスキー氏の理論のダイヤモンドはベリーグッド以上、エクセレント以下と考える事が出来ます。
1988年に発表されたGIAのエクセレントカットは超硬素材ダイヤモンドにおいて実現する事が非常に困難な研磨制度を要求するものでした。発表から2年後の1990年にベルギー・アントワープのフィリッペンス・ベルト氏率いるダイヤモンド研磨のTOPチームによって初めて達成された。

⇒ダイヤモンドのカットグレード4Cについて詳しく

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