ヴェネチア共和国
ペルッチやマザランなどダイヤモンドの重要人物を輩出
ヴェネチア共和国(Repubblica di Venezia)は697年から1797年まで1000年以上の間に亘り、歴史上最も長く続いた共和国。ヴェネチアは現在のイタリアの中に点々と領土を持ち多くは海洋貿易を生業とする海洋貿易国家として栄えた。1600年ヴェネチアのガラス職人ヴィンセント・ペルッチはローマ法王の側近でフランスのルイ14世に使えたジュール・マザランの依頼でブリリアントカットのダイヤモンドを仕上げた。これもヴェネチアが優れた交易都市であったことを意味する逸話である。
この時代のヨーロッパは”国”と言う概念はまだそれほど強くなく、ローマによって統一された国がその中で様々な動きをしているような感覚が残されていました。その為日本の戦国時代などの天皇と大名の関係によく似ていて、それぞれの国家元首はいるものの、それらの頂点にローマ法王が居ると言う権力ピラミッドが形成されていた。ヴェネチア共和国では軍の指揮官または公爵を表す”ドーチェ”が歴代の国家元首を務めた。1797年にフランスのナポレオンに侵攻されて滅び去った。