ロイヤルブルー(Royal Blue)
ロイヤルブルー(Royal Blue)
ロイヤルブルーは濃い鮮やかな青を示す色名の一つで特に紫味を持つ濃い青色を指す。名前の通りイギリス王室の公式カラーとして使用されている。ロイヤルブルーサファイヤには産地の明確な定義は無くサファイヤの色合いが当てはまるかどうかで判定されている。それでもスリランカは主要な産地として有名。またミャンマーなども上質なロイヤルブルーサファイヤの産地として注目されている。
サファイアの語源がサフェイロスという青い物を指す言葉であったことからも、古来青い宝石は全てサファイヤであると考えられていました。三原色の1つでもある青は知的、落ち着き、信頼感、誠実といったイメージを連想させます。因みにサファイアと言うのは宝石種名で鉱物名称はコランダムです。コランダムの赤色以外をサファイアと呼びます。イギリス王室で採用されているだけでなく多くの企業やスポーツチームなどもブランドカラーとして青色を使用しています。基本的に青は空や海、水を連想させるため、爽快感を演出させる色でもあります。また宝石の色合いは複雑なために一見青色のブルーサファイヤに紫色が入ったロイヤルブルーは静かに燃える情熱の様な印象で人気が高いのです。
2020年頃から宝石鑑別業界の考え方としてカラースケール上で青味が濃くやや赤手に振った美しい色を”ロイヤルブルー”(右下)やや明るい青色を”コーンフラワーブルー”(左上)と定義して宝石の鑑定鑑別機関で色判定をするようになっています。上写真はサファイヤの本場タイのAIGSでロイヤルブルーとコーンフラワーブルーと色判定されたサファイヤです。
サファイアの伝説
ブルーサファイアは貞操観念を守る宝石としても知られています。これは古代ローマの時代までさかのぼる逸話ですが、十字軍遠征の際に戦場に赴く兵士たちは留守を守る妻にサファイアの装身具を身につけさせていたと言います。サファイアは浮気を見無抜く宝石と考えられていたからなのです。知的、落ち着き、信頼感、誠実といった青色のイメージからは想像つかない発想ですが、実は1980年以降発見されたサファイアのエンハンスメント手法が過熱処理である事と繋がっているのです。もしも心に他の男への恋の熱が付いてしまったら、、、サファイアは恋の加熱によって色が変わってしまう、、という事を古代の人類が知っていたか?は謎ですがそうした逸話が残されています。
サファイアなどコランダムの鑑定鑑別機関
AIGS(Asian Institute of Gemological Sciences)の略タイの宝石鑑別機関では歴史も古く、最も有名な鑑別機関です。教育機関はAGディプロマと言う資格があり、カラーストーン鑑別を重視した教育を行っています。教育スタイルはイギリスのFGA方式で、地層学や地球学がベースです。鯛周辺で産出する色石を中心に産地特定や処理石鑑別が充実した実践的な教育をしています。鑑別ラボラトリーの分析器具は、エネルギー分散型X線分析EDAX、フーリエ転換赤外線分光分析器FTIR、レーザー誘発ブレイクダウン分光器測定システム、に加えてサリーン社のダイアメンション等も保有しており信頼性の高い権威ある鑑別機関です。)