マザランカット
マザランカットを開発したサー・ジュール・マザラン枢機卿はダイヤモンドの設計者です。マザランは自分で作り出した画期的なダイヤモンドの設計図を加工するために当時イタリアのヴェネチアで活躍していたダイヤモンド研磨工達の存在に目をつけ、彼らにこのダイヤモンドの研磨を依頼します。中でも腕利きの研磨工だったVincent Peruzzi(ヴィンセント・ペルッチ)等の活躍でマザランカット(ダブルカット)が誕生します。
マザラン・カットはスター、ベゼル、アッパーガードル、ガードル、アンダーガードル、メインパビリオン、キューレットの7項目を備えた最初のブリリアントカットでした。
枢機卿ジュール・マザランは、ローマ法王に使えた17世紀フランス王国の政治家でイタリア人でしたがフランスで活躍した彼はパリに、この時代としては先駆けとなるダイヤモンドの研磨工場を作ろうと働きかけた人物。