アレキサンドライト(Alexandrite)02
名前の由来は農奴解放したロシアの皇帝
1830年に発見されたクリソベリルの変種で非常に希少な人気宝石がアレキサンドライト(Alexandrite)です。特に宝石コレクター垂涎の稀少宝石で「昼はエメラルド、夜はルビー」のように輝く事からカラー宝石の王様とも呼ばれます。
※写真はブラジル産アレキサンドライト0.422ct
アレキサンドライト(Alexandrite)は鉱物クリソベリルのうち変色性を示す非常に珍しい変種です。 もともと1830年代にロシア、ウラル山脈のエメラルド鉱山で発見されました。採掘された時は色の暗いエメラルドと思われていましたが、夜の電球下では赤くその輝きを変える事から珍重されました。これは三元素のうち緑色光線の吸収によるもので宝石固有の多色性によるものではない事から「アレキサンドライト効果」とも呼ばれます。当時のロシア軍の軍服が緑と赤だった事からも人気となり、皇帝アレクサンドル二世に献上された事からアレキサンドライトと命名されました。
現在では6月の誕生石に指名されスリランカ、東アフリカ、ブラジルで見つかっており、中でも青みかかったグリーンから紫かかった赤色へ変化する上質なブラジル産は非常に稀で、貴重なものとなっています。
宝石言葉は「秘めた思い・情熱・誕生・高貴」で決意やプロポーズにもピッタリの宝石で近年人気が高まっています。また、変色効果から隠れた才能を発揮させる宝石ともよばれます。
日光のもとでは帯青緑色、白熱光下では帯紫赤色
もともと斜方晶系のクリソベリルの変種でもあるアレキサンドライトには多色性があり、結晶を見る方向が変わると異なる色が見られる宝石です。クリソベリルの多色性3色は一般的に、緑、オレンジ、赤紫ですが、アレキサンドライトのカメレオンの様に印象的に色を変化させる性質は、宝石の多色性からではなく、微量のクロム含有による珍しい光吸収特性に由来しているのです。
また、アレキサンドライトはルビーの様な加熱処理やエメラルドの様な含侵処理等を必要としない無処理の宝石である事も人気の秘密です。
ラボグロウン合成アレキサンドライトにご注意ください
またアレキサンドライトは工業利用を目的に人工合成される事が有ります。(脱毛などの光学機械の媒体として)その為、この技術を利用した合成アレキサンドライト(ラボグロウン・アレキサンドライト)が宝石のように加工されてアクセサリーとして市場に出回る事が有ります。しかし、これら合成宝石には宝石としての価値が無く人生の記念に手にするには相応しくないとブリッジ銀座では考えております。その為、ブリッジ銀座では合成アレキサンドライト(ラボグロウンアレキサンドライト)の取り扱いはしておりませんのでご安心下さい。