オレンジ ダイヤモンド(OrangeDiamond)
燃えるようなオレンジは人気も高いファンシーカラー
太陽の様に燃えるようなオレンジ色のダイヤモンドは大変希少で、世界的なオークションでも高値で取引される人気のダイヤモンドカラーです。ファンシーヴィヴィッドイエローのダイヤモンドの約10倍の稀少性が有り、コレクター垂涎のカラーダイヤモンドなのです。
オレンジダイヤモンドは赤系と黄色系が有り、それぞれの色が25%よりも強くなったと感じるレベルに成るとボディカラーの名称変更が起ります。イエロイッシュオレンジ→オレンジ二ッシュイエローやピンキッシュオレンジ→オレンジ二ッシュピンクなどです。純色のオレンジの中に黄色い蛍光反応を示すものがまれにあり、燃え盛る太陽の様なカラーリングのオレンジダイヤモンドはゴールデンと形容され特別に珍重されています。
鑑定鑑別機関でも持ち込まれる事は稀なレアダイヤモンド
オレンジダイヤモンドは基本的にはイエローダイヤモンドの変種です。イエローに限らずダイヤモンドには大きく分けて2つのタイプがあり、窒素の含有する1型と無含有の2型で分類されています。天然で産出するダイヤモンドの97%は窒素が含有しているために多くは1型に分類されます。
ちょっと専門的に成りますが、ダイヤモンドは窒素の含有量によって無色に近いものから濃いイエローまで産出します。イエローカラーに代表される1型ダイヤモンドは結晶を構成する炭素以外の不純物である窒素が色の原因となっています。
オレンジダイヤモンドの場合、窒素原子はダイヤモンドの結晶格子の中で一部の炭素原子と置換しています。窒素原子は結合の「手」が5本ありますが、そのうち一本が炭素原子と結合していると、格子欠陥に特殊な光の吸収が起こり、光のスペクトルの内、青~紫外線を吸収し黄色からオレンジに見えるのですが、その内絶妙な割合で炭素原子が混入する事でオレンジ色の変異します。オレンジダイヤモンドの出現確率は低く濃い黄色の10倍珍しいと言われます。