BRIDGE ANTWERP > 用語集 > あ行 > エメラルドカット(EMERALD CUT)

エメラルドカット(EMERALD CUT)

エメラルドカットEMERALD CUT

エメラルドカットの縦横比較ダイヤモンド婚約指輪はブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーへ

ダイヤモンド等宝石のカット形状の一つで長方形の四隅を落とした八角形、「隅切の四角」とも呼ばれる。エメラルドカットとダイヤモンドの歴史は古く1800年代まで遡ります。緒硬素材のダイヤモンドは加工可能な方向に限りがありブリリアントカット出来るように成るには時間がかかります。ダイヤモンドは最初面を粗削りしただけのカットが通常で、その後に劈開方向に平行な面を付けるステップカットが開発されました。エメラルドカットは四角いステップカットの隅を落とした形状で比較的古いダイヤモンドのカット形状として知られます。
GIAやデビアス等のダイヤモンドの鑑定鑑別機関でも古くから使われているこのカット形状はそのままエメラルドカットと呼びます。
理想的な縦横の比率は1:1.5~1.7とされるが原石の形に合わせてカットされる場合は多く一定ではない。通常エメラルドカットは傷の多いエメラルド専用のカットでパビリオン部分もテーブル面に対して平行の面を階段状に研磨するステップカットが施される。テーブルから平行のファセットの連続で透明度が引き立つ。
階段を上るの意味でキャリアを積んだり、その道での成功を助けとされている。ダイヤモンドに施した場合は他の宝石に名はない光の分散と大きなファセットから放たれるシンチレーションがとても魅力的に仕上がる。
エメラルドカット等の90度等の直線的なカットコーナーを持つダイヤモンドはそのカットコーナーに平行にしか研磨できないというダイヤモンドの性質上必然的に生まれたカットと言える。

エメラルドカットの開発は1500年代

その歴史はダイヤモンドの加工創成期の1500年代まで遡る事が出来ます。もともと欠け易かったコロンビア産出のエメラルドに用いられたカットですが、ダイヤモンドのへき開に平行に研磨する形状だった為ダイヤモンドにも適応されました。「エメラルドカット」という用語が使われだしたのは1920年以降と思われます。
それでまで対称性を重視してステップカットを施すことが技術上できなかったことが原因でした。1850年代にアメリカダイヤモンド研磨父と呼ばれたヘンリーDモースによって開発されたブルーティングマシーンで左右対称の輪郭を加工できるようになるとエメラルドカットを含む対称性が重要になるカットにも再度注目が集まり1900年初頭にもう一度人気の最盛期を迎えました。特に1920年~39年に流行したアールデコ様式では多くのファセットを追加してエメラルドカットが多く開発されました。このようにエメラルドカットは現在でも古典的なダイヤモンドかととして一定の人気を誇っています。

もっと詳しく→イーエム

エメラルドカットとダイヤモンド原石の関係

エメラルドカットは等軸状の美しい形の原石から取り出すには歩留まりが悪く効率が良くありません、エメラルドカットには双晶マクル原石やエロンゲーテッド原石が取り出す形状として向いています。その為エメラルドカットのダイヤモンドで原石品質にこだわって研磨して在るパターンは稀です。細かなブリリアンスは必要なく大きく撮られたステップカット面から大きく光を跳ね返す事が出来ると美しく見えるエメラルドカットでは結晶内部の構造がそこまで整って居なくてもという利点も有るのです。

 

BRIDGE ANTWERP BRILLIANT GALLERY

〒104-0061
東京都中央区銀座2丁目6-15
第1吉田ビル1F (アクセス)

営業時間 11:00~19:30 通常木曜定休(営業カレンダー