イーエム
キャリアを積み上げる女性にとても人気の高いエメラルドカット
EM(EMERALD)はエメラルドの略
EMはEMERALDエメラルドの頭文字を取った略語で宝石の形を呼ぶ業界用語。エメラルドには南米からアフリカ大陸など様々な産地が在りますが、クロム着色の南米コロンビアが最高の産地とされています。(その他の産地とは取引価格も数倍から数十倍の開きがある。)
エメラルドは5大宝石の一つで緑色の宝石、モース硬度は8と高いがコロンビア産エメラルドは熱水鉱床と呼ばれる海底湖で結晶する為に比較的大粒の結晶が取れる代わりに、海水を内包していたり、表面に無数の傷があることが多い。
高硬度だが結晶方法によって割れやすかったコロンビア産エメラルドには耐久性を考えて、隅を切ったステップカットが施されることが多く、そのほかの宝石に比べて圧倒的にエメラルドに施されたカットの為、カット名称もエメラルドカットと呼ばれるようになった。宝石のカット名称としてGIA等の鑑定鑑別機関の発行するグレーディングレポートに記載されます。
ステップカットはテーブルファセットに平行にファセットを取る研磨方法で見た目が階段に似ていることから、ステップ(階段)カットと呼ばれ、人生の階段を上るの意味で卒業、結婚、子育てや、定年など何かのキャリアを積み上げる女性にとても人気の高い研磨方法です。
ダイヤモンドは超硬素材のため原石に目に沿って平行にしか研磨する事ができす、長い間ステップカットしか施す事が出来ませんでした。
テーブルファセットもラウンドブリリアントに比べて大きく採られ、しかもクラウンパビリオンとも平行なファセットが連続する為、宝石の内部が良く見えます。コロンビア産エメラルドでは海水の内包物を鑑賞する為に、ダイヤモンドではどこまでも澄み切ったピュアな結晶を鑑賞して楽しむカットです。クラリティはVSは欲しい所ではないでしょか?またSI以下のクラリティをお選びになる場合はその内包物が特徴的で眺めて楽しい結晶であることを確認されることをお勧めいたします。
エメラルドカットでは縦と横の比率は見た目上重要です。縦と横の比率が近づくとふっくらと優しい印象になり、写真左は(1:1.25)少し確りした見た目になります。写真中のエメラルドカットは(1:1.5)に研磨されています。縦横のバランスが黄金比と言えます。さらに写真右は(1:1.75)では縦に長いシャープな印象です。最終的にはお好みですが
※海水の内包物とは結晶の中に空気、塩、水の3つの異なる成分が固まっている状態の内包物の事でコロンビア産エメラルドの特徴の一つです。三相インクリュージョンと呼ばれます。
宝石を四角くカットたエメラルドカットの事。⇒エメラルドカット