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カーボン(Carbon)

ダイヤモンドに成り切れなかった炭素結晶?

カーボン(Carbon)は直訳で炭素元素の事で、不完全燃焼のした”すす”等もカーボン。宝飾業界ではダイヤモンドの内包物のうち黒いものを指す業界用語でダークインクリュージョン(ブラックインクリュージョン)の事。ダイヤモンドに成りきれなかった硫化炭素や石墨等です。黒い見た目なので比較的発見しやすい内包物といえます。見た目に美しさを損なうようなサイズのものは避けたほうが良いかもしれませんね。

※ダイヤモンドのカーボンインクリュージョンについて興味深い考察がある事をご存知でしょうか?カーボンはダイヤモンドに成り切れなかった炭素結晶であるとされていますが、このカーボンであると思われていた黒いインクリュージョンは多くの場合ガーネットであることも確認されています。そもそもダイヤモンドと同成分の炭素結晶カーボンがカーボンのままダイヤモンド内部に取り込まれることは可能なのでしょうか?炭素が温度と圧力から解放されてカーボンに変異している状況で本体のダイヤモンドだけがダイヤモンドのままでカーボンを取り込まないとカーボンインクリュージョンは存在できません(理論上は)その為ダイヤモンドの中にカーボンインクリュージョンが取り込まれる場合、マグマの上昇中以外が考え辛く、上昇中に取り込まれる場合はダイヤモンドの外観に何らかの大きな影響を与える事からダイヤモンドに内包していて外部からの侵入経路不明のカーボン結晶であるとされている黒い内包物はカーボンではないとする意見もあります。

アントワープブリリアントで用いるボツワナをはじめとしたアフリカの”超震度起源ダイヤモンド”は結晶深度が2900キロと深いために結晶下で受けている圧力と温度が150~200キロで結晶するダイヤモンドよりも高くその条件下で炭素結晶がカーボン状態では存在できません。存在できない物質はダイヤモンド内部に内包される可能性が無いことに成ります。
まだまだ謎に満ちた神秘の宝石ダイヤモンド、【ダイヤモンドを制する者は世界を制する】古の格言は現代にも通用する言葉なのです。

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