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ガードリング(Girdling)

高い動力が必要とされたためなかなか実現しなかったダイヤモンドの加工法

ダイヤモンドのガードルを決めるブルーティングBRIDGE

ダイヤモンドの加工業者サイトホルダーではプランニングデパートと呼ばれる設計室でダイヤモンドを予め加工したい形に設計した図を作成します。そして最初に行うのがガードリング(Girdling)です。
ガードリングはダイヤモンド原石を加工する工程のうち不要な部分をクリービングした後に最初に行う作業工程でガードル部分を決定する。ブルーティングとも呼ばれる。現在ダイヤモンドの加工において最も先に行われるのがガードリング。ガードリングする事でベースサイズを決定して研磨済みダイヤモンドのそれぞれの個所をどの程度の大きさに仕上げるのかの指針にしています。

1850年にアメリカのヘンリーDモースによって蒸気機関式のブルーティングマシーンが開発されました。モースは自身の開発したブルーティングマシーンでダイヤモンドに輪郭を自在に設定するというそれまで誰にも出来なかったことを成し遂げます。これによってラウンドカットやマーキース、オーバルと言った曲線を持つダイヤモンドがデビューすることに成ります。

1850年当時それ迄安定的にダイヤモンド原石を供給していたブラジルとインドが枯渇してしまい、ダイヤモンド原石はあたらしい物が供給されないという時代でした。モースは自身で作り出したブルーティングマシーンを使って既に貴族の手元にあった歩留まり優先で輝かないダイヤモンドを次々リカットして輝くダイヤモンドへと生まれ変わらせていきます。これによりモースのダイヤモンドはたちまち話題となりアメリカのダイヤモンドカット・研磨における地位を押し上げていくのです。
オールドヨーロピアンカットはヘンリーDモースの手でラウンドブリリアントカットへと進化を遂げることに成るのです.

 

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