オレンジ川
「我れ発見せり!」ユーレカダイヤモンド
Orange Riverオレンジ川はアフリカ南部を流れ大西洋に注ぐ長さ2200キロに及ぶ大規模な河川。多くのダイヤモンドパイプから風雨によって運ばれたダイヤモンドを含むキンバライト鉱石を堆積していることからオレンジ川の淵や沼のような場所ではダイヤモンドラッシュが起こった。
オレンジ川は南アフリカとレソトの国境付近のドラケンスバーグ山脈に源を発しレソト国内を西に向かう、支流がジンバブエで沼となり大きな漂砂鉱床を形成していた。そのためジンバブエのダイヤモンド鉱山はジャングルを抜けた先にあるオアシスのような美しい場所だったと言われている。
その後フリーステイト州の南端付近でカレドン川と合流、その付近から北西へ向きを変えて、キンバリーの西でバール川を合わせて次第に大きな流れとなって行く、アフリカで初めて見つかったダイヤモンドはこのエリアで農夫の子供が拾った20ctオーバーのダイヤモンド「ユーレカ」だった事は有名ですね。
ここからは南北に向きを変えつつ基本的にはまっすぐ西へと向かい、砂漠の町アピントンを通り、その下流にあるオーグラビーズ滝を抜け、ボツワナのカラハリ砂漠の南の乾燥地帯を流れ、南アフリカとナミビアの国境を西に向かいそのまま大西洋に注ぐ大きな流れとなる。
オレンジ川は南アフリカとナミビアの国境であり大西洋に流れ出るまでの全ての川底が漂砂鉱床である。現在もナミビアに行くとオレンジ川でダイヤモンドを探すトレジャーハンターの姿を日常的に目にする事が出来る。
因みにオレンジ川が流れ込む大西洋の海底は大きな海底漂砂鉱床で、大西洋の海流が南から北への流れれである事から南アフリカ側には海底漂砂鉱床は無くナミビア側にだけ大規模な漂砂鉱床が存在する。ナミビアの南アフリカとの国境沿いの海岸は当然ですが遊泳禁止のダイヤモンドビーチなのです。
この場所はデビアスナミビアの大規模漂砂鉱床として現在もダイヤモンド採掘が進められています。