スヘルデ川
スヘルデ(Scheldt)川は源流のフランスからベルギーへ北向きに流れる川で全長は350キロ、水川を使った物資運送において重要な拠点だった。運河でライン川、マース川さらにセーヌ川とつながるためヨーロッパ全土へ交易が可能な運河として周辺が栄えた。ダンケルク、リール、ブリュッセル、リエージュ、といった工業都市を経由している。
アントワープは黒海に流れ込む河口最大の都市でスヘルデ川にまつわる逸話もいくつか持っている。中でも有名なのが、スヘルデ川(アントワープ)に伝説の巨人「ドルオン・アンディゴーン」が住んでいて通行する船に通行料をとっていとする伝説。伝説ではそしてそれに応じない船乗りは手を切り落とされたそうです。そこにローマの英雄シルビウス・ブラボーがやってきて悪いこと事をする巨人ドルオン・アンティゴーンを懲らしめて手首を切り落とし川へ投げ捨てたそうです。それによってアントワープは自由に解放されたのだとか、、、
ブルゴーニュ公国以降の歴史上では、フランスと神聖ローマ帝国の境界になっていた。第二次世界大戦の激戦「スヘルデの戦い」が起きた場所でもある。