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よくある質問

結婚指輪に埋め込まれたダイヤモンド裏の穴【裏取り・光取り】とは?

ダイヤモンドの裏側に穴が開いているのは何の為?

ダイヤモンド加工の裏取り光取りの穴

光取り(裏取り)の穴という言葉を聞いた事はありますか?結婚指輪などのアーム部分にダイヤモンドを埋め込む際にダイヤモンドの裏側に穴を空けてあるデザインと穴の無いデザインが有る事をご存知でしょうか?上写真は裏取り(光取り)の穴が開いているデザインリング。
【光取りの穴】と呼ばれている割にリングを指に装着している時は光は一切入りません。この穴は一体何の穴なのでしょうか?実はこの穴は石留職人がダイヤモンドのキューレット(裏側の尖った部分)を簡単に固定するための穴で、決して光を取り込むための穴では在りません。その為、製作する職人の技術が上がれば上がるほど光取り(裏取り)の穴は使わなくなってきます。ブローチやイヤリングなど”大きく””軽く”作らなければならない場合を除いて高級なジュエリーではほとんど見かけない技法です。

※クラフトマン腕前が高いのに光取り(裏取り)の穴が有る場合は、製作者からの依頼で設計図上(デザイン上)すでに穴が描かれている場合や、少しでも金属を軽く加工して商品の材料代を抑えて安価に作りたい場合があります。そしてその場合は裏取り(光取り)の穴自体がデザインされて居たりします。星の形やハートの形に穴自体を加工する場合が有ります。またこの穴はキャスト製法の場合事前に原型の段階で空いていることが多く、量産スタイルでリングを作成する場合には有効で一つ一つドリルでダイヤモンドセッティング用の穴をあける手間を省く意味もあります。ダイヤモンドセッティング用の穴は職人の腕前が低いと貫通して結果光取りの穴になる場合が有ります。熟練した職人は穴が貫通しないように加工する技術を持っているのです。

ダイヤモンドの加工技術向上によって変化する加工のノウハウ

1990年GIAによって考案されたエクセレントカットが業界にデビューするまで、ダイヤモンドは完全な形に仕上げる事が出来ませんでした。その為、ディスプレー時に裏側から少しでも光が入って輝く事は大事な事でした。しかし、現在トリプルエクセレントやエクセレントカット等の光の利率の高いダイヤモンドはたとえ埋め込まれて裏側を塞がれたとしてもクラウン部分(ガードル上部)がキチンと露出してさえいれば輝きは変わりません、逆にカットの良いダイヤモンドは裏側から入った光が正面に帰ってくることは無いのです。裏取りや光取りの穴はセットするダイヤモンドの品質が低ければ有効ですが、品質の良いダイヤモンドの場合は必要の無い物なのです。

2000年以降メインダイヤモンド以外の小さなサイズのメレダイヤモンドも最高グレードに仕上げる技術が高まってきてラインリングの埋め込み用サイズや直径が0.1mm等の極小サイズのダイヤモンド迄ハート&キューピッドに仕上げる事が出来る技術が確立されてき為、高品質なジュエリーになればなるほどダイヤモンド裏の穴は見かけなくなりました。

※加工技術が未熟でダイヤモンドのクラウン部分をおおきく囲い込んで留める場合はそもそもダイヤモンドに正面から光が入りませんので輝きを発揮する事が出来ません。

ダイヤモンドがキラキラかわいいシンプルなハーフエタニティリング

特にエタニティリング等で裏取りの穴(光取りの穴)が有る場合は加工が容易く、技術の低い第三国でも比較的容易く作成が可能です。写真はDラインネビュラのフルエタニティダイヤモンドリングです。婚約指輪としても人気の高いこのモデルも裏取りはせず、職人が一点一点ダイヤモンドをドリリングしてセットしていきます。手間はかかりますがつけ心地と輝きは格別です。

結婚指輪の”つけ心地”や”清潔感”に大きく影響する裏取りの穴

エンゲージリングや記念日用などの特別な日用のジュエリーでは無く、普段から身に着ける結婚指輪等、普段用の指輪に裏取り(光取り)の穴が有る場合、リング内径に穴が有る事でリングの装着感(つけ心地)は無垢仕上のリンクに比べて大幅に損なわれてしまいます。無垢仕上のリングが内径ツルツルで滑る様なつけ心地に対して穴の開いたリングはザラザラして指通しも良くありません。

また、穴の部分には皮脂汚れや普段の生活で出る微細な汚れがたまっていってしまいます。結果宝石の裏側はそうした汚れが付着してセットしたダイヤモンドの輝きが鈍ってしまいます。半面ブラシなどを簡単に欠ける事が出来るのでコマメなクリーンリネスは実施しやすいと利点はあります。

色石では裏取り(光取り)の穴は必須のデザイン

ダイヤモンドは光の利率の高い宝石です。しかしルビーやサファイアなどの色石やトルマリンやトパーズなどもっと光の透過率の低く内部反射も低いために反対側が透けて見える宝石の場合は宝石裏側のデザインは重要です。宝石の裏側に色を溜めて濃く見せたり、逆に透かして薄く見せたりすることもデザイン上の技術と言えます。

という事で結婚指輪などの普段使いのリングには裏取り(光取り)の無い無垢仕上のリングを選んではいかがでしょうか?ブリッジの結婚指輪では無垢仕上が殆どののため、格別なつけ心地と高品質ダイヤモンドの輝きを楽しみ事が出来ます。

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