ベルト氏のお任せグレードダイヤモンドについて
BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーにはタイミングによってはフィリッペンス・ベルト氏の「お任せグレード」というダイヤモンドを実際に店頭で取り扱う場合があります。このお任せグレードのダイヤモンドは実際に店頭で通常展開されているダイヤモンドとはどのような違いが有るのか?御案内しようと思います。
フィリッペンス・ベルト氏のお任せグレード
端的に言うとベルト氏が研磨したダイヤモンドの内、原石の検査の段階でFカラー以上VSクラス以上の評価にならない事がわかっていた原石から研磨されたダイヤモンドの事をお任せグレードと呼びます。お任せグレードでは使用するダイヤモンドの原石品質はTOP of TOPの0.096%から厳選しています。しかし最終グレードはF以下、もしくはVS以下のグレードの成るであろうことが”事前にわかっている原石をベルト氏が選びだした場合のみ”お任せグレードとして販売しています。
つまり美しさは通常のグレードのダイヤモンドから見て殆ど損なわれませんが、4Cグレードにおいて低品質と判断されるダイヤモンドを”お任せグレード”として販売しています。実はフィリッペンス・ベルト氏の為に私たちが選定しているダイヤモンド原石の中にも研磨後4C評価をするとカラーグレードがFカラー以下若しくはクラリティグレードがVS2以下の評価となるダイヤモンドが存在します。どうして事前に判るのか?と言うとダイヤモンド原石は最も経済的なカット方法はどれであるか?を事前に計算されています。現行の最新レーザーでのスキャニングではその研磨パターンは100以上が提示されます。その中で最も経済的に有利な形にダイヤモンド原石を加工するのですが
4Cは希少性と価格を決める大切な要素である事はもちろんなのですが、この事からも4Cグレードが美しいかどうか?の指針に必ずしもなるわけではないという事がお分かりいただけると思います。
以下に価格の目安を表記しておきますので参考にしてください。
0.2ctサイズ(H以上SI以上)120,000税別
0.25ctサイズ(H以上SI以上)165,000税別
0.3ctサイズ(H以上SI以上)200,000税別
0.4ctサイズ(H以上SI以上)400,000税別
0.5ctサイズ(H以上SI以上)500,000税別
※価格は予告なく変更する場合があります、予めご了承ください。現在の価格については店頭スタッフまでお問い合わせください。お任せグレードは日本国内のCGLなどの鑑定鑑別機関に鑑定させていますが鑑定書は未発行の状態です。ご希望により鑑定書を発行する事も出来ますのでおき月に店頭スタッフまでお問い合わせください。上記価格もあくまで基準です、中には極端に黄色の強いダイヤモンドを研磨するケースや、変形カットなどの特殊な形に仕上げる事もあります。特にアントワープブリリアントで取り組むボツワナを含むアフリカのダイヤモンドは超高硬度から発揮される表面反射(シンチレーション)や産地の特性でケープと呼ばれる黄色系のダイヤモンドの中にも魅力的な原石が多数存在しています。そうしたダイヤモンドの魅力をお伝えするのもお任せグレードの楽しさかもしれません。
また、そんな魅力ある原石を見つけた場合ベルト氏は積極的にそうしたダイヤモンド原石を研磨して仕上げていくのです。お任せグレードは鑑定されている?
写真の品物はお任せグレード0.3ctとして届いたダイヤモンドです。ベルト氏の研磨したお任せグレードのダイヤモンドは鑑定されています。すでにグレードのわかっている(確定している)状態で輸入されます。しかし本来このグレードのダイヤモンドに鑑定書(グレーディングレポート)を発行していませんでしたのでIIDGRやCGL(中央宝石研究所)で発行された鑑定書を添付していません。
鑑定済み鑑定書未発行なのです。(写真のダイヤモンドは鑑定した場合のグレードは0.315ct Gカラー VS2 3EX/HCです)
代わりにBRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーではAGL鑑別団体協議会加盟の鑑定機関でもう一度鑑定させた内容をジュエリーの品質保証書内に記載してお客様へダイヤモンドをお渡しさせていただきます。その際”鑑定ナンバー”も同時にお渡ししますので、鑑定書(グレーディングレポート)が必要な場合はそのナンバーでいつでも鑑定を取得していただけます。またご希望により有料にて鑑定書をお出しすることもできますのでその場合はお問い合わせください。
ご結納やお顔合わせで婚約記念品としてのお披露目の機会があり婚約リングを、皆さんの前にお披露目したり飾る場合にはダイヤモンドの鑑定書が一緒に飾られる方がより形式的になり「キチンと感」演出という面でも良いかもしれません
またお任せグレードのダイヤモンドの中にはイレギュラーですが中には強い蛍光性を発揮するダイヤモンドを選ぶケースなどもあるようです。そうした場合はダイヤモンドそれぞれの持つ魅力と特徴について店頭で詳しくご案内させていただいたうえで販売させていただきますのでご安心ください。
フィリッペンスベルトのお任せグレードSi1サンプル
以下の写真はボツワナ産最高グレードのダイヤモンド原石から研磨されたクラリティグレードSI1評価のダイヤモンドを拡大した写真です。ご覧いただくをわかる通りに肉眼で内包物を発見するのは非常に困難です。美しさは原石とカッターで決まると言います。腕の良い研磨師はダイヤモンド内部の内包物の位置を注意深く確認して耐久性に影響を及ぼさないと判断すれば、欠点ではなく特徴としてとらえてダイヤモンドを仕上げていくのです。
上写真のダイヤモンドの内包物はクリスタルやノット、ピンポイント、フェザーなど様々な内包物が散見されます。しかしこれらが美しさを損なうかどうかは別問題です。最高クラスの原石から出現したSi1グレードの内包物はほとんどの場合ダイヤモンドです。(ダイヤモンドの内部に別の結晶のダイヤモンドが結晶して不純物となっている)例えるなら氷の中に別の氷の結晶が入っているようなイメージです。光のレリーフが同一の場合は内包物がクリアな場合、その輪郭しか確認できない場合もあります。内包物は天然の証でもあります。結婚婚約では無傷欠点も重要なポイントですのでハイグレードの人気が高いことはもちろんですが、一概にどのグレードが良いか?は大変難しい問題です。希少性で選べばグレード優先、美しさで選ぶ場合は、そのダイヤモンドを実際に見て「美しい」と実感できるものを選ぶことをお勧めいたします。
フィリッペンス・ベルト氏はベルト氏用に私たちが用意したデブスワナ(デビアスグループのボツワナサイト)の上質ダイヤモンド原石の中からさらに自身で上位10%だけを厳選(10石あるとベルト氏が選び取るのはわずかに1石のみ)します。フィリッペンス・ベルト氏によって選定されるダイヤモンド原石はベルト氏の審美眼で最終選定されています。宝石の美しさは数値化できません。
価格と希少性は国際的な評価基準4Cによって決められていますが、美しさは4Cでは判断できません。ダイヤモンドの美しさは原石の良し悪しと研磨者の腕前で決まると言われますが、BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでは原石の美しさを見抜く研磨者の審美眼を大切にしています。
フィリッペンス・ベルト氏は「これは美しくなる原石なんだよ」と一言で表現していますが、仕上がったダイヤモンドは例外なく鮮やかな虹色で、ひときわ明るく、そして暖かい輝きを放つのです。それはもともと原石その物の持つ美しさを研磨者の技術で引き出して初めて発輝されるものなのです。※お任せグレードは常時店頭に在庫しているわけではありません詳しくは店頭販売スタッフまでお問い合わせください。