トランスペアレンシ-(Transparency)
トランスペアレンシー(Transparency)は透明度グレード”クラリティ”とは違い目視判断での研磨済みダイヤモンドの目視での透明感を表現した言葉。透明度グレードが美しさの判断になりにくいためにトランスペアレンシーを重視してダイヤモンドを厳選するメーカーブランドも多くあります。
ダイヤモンド原石の透明度を指す業界用語。
研磨済みダイヤモンドではクラリティグレードによって表現されるこの項目は原石の段階でも同じことです。1990年代くらいまでは職人の目で1つ1つチェックしていましたが現在は最新鋭のレーザースキャニングマシーンを使って自動で看破されてます。GIAのダイヤモンド4Cではクラリティとほとんど同義で使われます。トランスペアレンシーの良い順にソーヤブル→メイカブル→ニアジェム→コーテッド→工業用と段階によて分類されます。
トランスペアレンシーの良いダイヤモンド原石はその原石の成長過程が良く、微小なインクリュージョンや微細内包物の集合体クラウドといったクラリティグレードで判断しないような項目や、目に見えない結晶の歪み、マクルなどの不規則性、一つの原石の中にある異なる成長線やナートなどおよそダイヤモンドの美しさに係わって来るような項目もトランスペアレンシーでは判断されます。
厳選されるダイヤモンド原石
ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーではトランペアレンシーの良いダイヤモンドを選定しています。これは鉱山会社に実装されている最新鋭のスキャニングマシーンで検査した後に原石アソーターの手でもう一度目視検査するという徹底ぶりで、機械と人の目のダブルで測定されます。私たちはそこから選び出された上位0.96%のTOPTOPソーヤブルダイヤモンド原石だけを使用します。
原石の品質であるトランスペアレンシーに違いの有る同グレードのダイヤモンドを比較した際にどちらか一方が美しく感じられ、どちらか一方が魅力に欠ける場合は原石の時のトランスペアレンシーに大きな違いの有った原石であることが想像できます。
世界各地で産出するダイヤモンド原石の中で最もトランスペアレンシーの良いダイヤモンドを産出しているのがアイスカラーと形容されるロシア産と言われますが、環境問題の関係でデビアスではロシア産ダイヤモンドの取り扱いを停止しています。原石の品質はトランスペアレンシーだけで決まるわけでは無く他の様々な要素を加味して判断されます。アントワープブリリアントで取り扱うボツワナ・デブスワナサイト産出のダイヤモンド原石は品質世界最高と称されています。
ダイヤモンドの美しさは原石とカッターの腕前によって決まり、希少性と価格は評価基準である4Cによって判断されます。