ガードル、インスクリプションナンバーとは?
徹底されたダイヤモンドの品質管理
インスクリプションナンバーとはダイヤモンドのガードル部分にレーザーで刻印する個体ナンバーです。(デビアスグループの鑑定ダイヤモンドに与えられるナンバーです)※2018年以降ダイヤモンドのテーブル部分にスタンプされる仕様を併用しています。
アントワープブリリアントではダイヤモンド個体のナンバーをデビアスグループの鉱山で原石採掘された際につけています。この固有ナンバーでダイヤモンドの流通過程をしっかりと把握することで従来供給者の倫理観に頼ってしか担保出来なかった鑑定書とダイヤモンドの完全な一致と原産地や研磨者のトレサビリティーなどのコンプライアンスクリアを実現しています。
そして発行されるデビアスグループの鑑定機関「IIDGR(International Institute of Diamond Grading & Research)」で鑑定されるダイヤモンドはインスクリプションナンバーを鑑定書にも記載して徹底した流通と品質の管理を行っております。
※AGL宝石鑑別別団体協議会会員の「CGL中央宝石研究所」発行の鑑定書ダイヤモンドにもガードル部分にインスクリプションナンバーのレーザ刻印が入ります。
実際にインスクリプションナンバーを見てみましょう!
インスクリプションナンバーはダイヤモンドのテーブル部分もしくはガードル部分にレーザーマークの機械を使って刻印されています。ダイヤモンドアントワープブリリアントに届くときはレーザーマークのナンバーが判り易いように色が入れて有り比較的読みやすいのですが製品になって店頭に並んだり、お客様の元へ届く際にはレーザーマークの色は綺麗に拭き取られていますので透明で小さな小さな凹凸でしかなくなっています。ガードル部分は宝石商の七つ道具の一つ「10倍のルーペ」では色が有る場合は見つけやすく色が拭き取られてからはかなり発見が困難になります。テーブル刻印は10倍ルーペでは熟練の鑑定師でも発見困難なサイズです。
今回は製品のリングに刻印してあるナンバーを見てみようと思います。ナンバーの確認には専用のガードルビューアーを使います。
IIDGRのダイヤモンドグレーディングレポート。ダイヤモンドSummaryの一番上の項目がGirdle Inscription Numberです。今回探すナンバーは9601013です。果たして見えるでしょうか?
専用ガードルビューアーでインスクリプションナンバーを探します。
あらかじめガードル部分に焦点が合うように設置された25倍の高性能レンズで見ていきます。※お求め頂いたリングの刻印も納品時にこのスコープでご確認いただきます。ご希望により販売する事も出来ますのでお気軽に問い合わせください。
25倍拡大の世界。アントワープブリリアント”シリウス(Sirius Engagement Ring)”にセッティングされたダイヤモンド。この時点でかなり綺麗です。シリウスはダイヤモンドの輝きを最大限引き出すように設計されており小さなプロング4本でダイヤモンドを支えるデザインです。横からはダイヤモンドの美しいプロポーションがいつでも観賞して頂けます。
丁度写真の真中にあらかじめ位置を確認したインスクリプションナンバーが来るようにセッティングしましたが、この写真では全く分かりません、、、製品になった際にレーザーマークが美しさに影響してはいけないとの配慮で極小かつ無色での刻印が施されているのです。※出荷時は文字を読みやすいように染料を入れている場合があります。
高性能レンズの性能いっぱいいっぱいまで拡大してみます。正面に見える大きなプロング(ダイヤモンドを留める爪)の右側ガードル部分に何やら文字のようなものが見えてきました。インスクリプションナンバーなのでしょうか?さらに寄って拡大してみます。
実際にガードルビューアーを肉眼で覗き込んで見るレベルだとはっきりと9601013の文字が見えるのですが、それをカメラに写そうと思うとこれが限界でした。それでも何とか文字は読めるのではないでしょうか?少しだけ染料の色が残っていたので何とか写真に収める事が出来ました。
インスクリプション・テーブルスタンプ
IIDGRではガードルの他にテーブルファセットに極小のスタンプナンバーを刻印する場合もあります。ガードル刻印の場合はガードルインスクリプション、テーブルスタンプはそのままインスクリプションナンバーという記載でグレーディングレポートに記載されいます。
専用の拡大鏡でナンバーをご確認いただけますのでご安心ください。ちなみにガードルインスクリプションナンバーに比べても彫りも浅く発見は困難です。10倍の拡大鏡ではナンバーを追えませんので専用の30倍拡大を使って写真を撮ってみました。ガードル部分のほんの浅い場所に刻印されていますので、焦点距離が合っている時だけかすかに確認できます。した写真ではIIDGR6897371という刻印が何とか見えると思います。
コンフリクトフリー非紛争ダイヤモンドの証
グレーディングレポートとダイヤモンドのインスクリプションナンバーが一致しました。BRIDGE銀座アントワープブリリアントで取扱うIIDGR、CGLのセンターダイヤモンドは全てデビアスグループの鉱山で産出した高品質ダイヤモンド原石にナンバーを付けています。しかも流通過程おいてキンバリープロセスを遵守したダイヤモンドだけを取扱いますので、このナンバーは単純に鑑定書とダイヤモンド個体の一致を示すだけでなく、キンバリープロセスを遵守したコンフリクトフリー(非紛争ダイヤ)であることも同時に証明されるのです。
店頭で実際にガードルビューアーを使ってはっきりとしたナンバーの確認をしていただけますのでご安心ください。