IIDGR・デビアス鑑定とは?
ダイヤモンドのエキスパートによる鑑定書
IIDGRとは? International Institute of Diamond Grading & Research(インターナショナル インスティテュート オブ ダイヤモンド グレーディング アンド リサーチ)の頭文字をとって呼ばれる名前です。
De Beers Group(デビアス グループ)によって設立されたダイヤモンド専門研究機関です。現在、アントワープ(ベルギー)、に研究室を持ち、ダイヤモンドに関する専門的な研究や鑑定を行う研究機関なのです。IIDGRは世界基準のダイヤモンド評価と専門的な取り組みに正確性を備えており、ダイヤモンドの評価、鑑定及びカットにおいて古くから世界中のエキスパートたちが集まる「ベルギー・アントワープ」の他にスーラット(インド)、メイデンヘッド(英国)にも研究室ラボトリーを構えます。IIDGRでは、120年以上にわたるダイヤモンドの専門知識、ならびに最先端の鑑定技術を活用し、あらゆるサイズと品質のダイヤモンドを評価しています。評価システムは国際監査機関SocieteGenerale de Surveillance(SGS)より認可が与えられており、世界でも限られたダイヤモンドにしか発行されていません。
ガードル(デビアスグループの鑑定ダイヤモンドに与えられるナンバーです)に、ダイヤモンドの個体ナンバーをレーザーで刻印する事で、従来供給者の倫理観に頼ってしか担保出来なかった鑑定書とダイヤモンドの完全な一致とコンプライアンスを実現しています。ANTWERP BRILLIANTでは、キンバリープロセスを完全に担保したデビアス・グループの鉱山から供給された高品質なダイヤモンドを厳選しております。
https://www.iidgr.com/
IIDGRのダイヤモンド鑑定書、ページ左にはダイヤモンドのサマリーが記載されています。はじめにダイヤモンドの鑑定ナンバー(your Grading Report number )が記載されます。そして囲みの中にはガードル刻印ナンバー(Girdle Inscription Number)形状(Shape)寸法フェイスアップでのベースサイズ最大・最小・高さがmm表記で小数点第二位まで(Measurements)そして重量(Carat)色(Colour)透明度(Clarity)カット(Cut)表面研磨(Polish)対称性(Symmetry)蛍光性(Fluorescence)備考(Comments)の12項目について注意深く検査されます。
クラリティグレードの項目では実際のインクリュージョンの位置とサイズを赤いポイントで記載します。上写真のダイヤモンドではCloudとCrystalがダイヤモンド中心付近に記されています。ご自身のダイヤモンドを宝飾用ルーペなどでのぞき込むのも楽しくなりそうですよね!ダイヤモンドが結晶した遥か古代に思いをはせる事が出来る楽しい内包物です。
IIDGEにも認められた特別なダイヤモンド、アントワープブリリアント
そして写真の鑑定書はベルギー・アントワープ、ダイヤモンドの聖地の中を冠した特別なダイヤモンド、アントワープブリリアントカットの鑑定書です。形状を見るとAntwerpBrilliantDiamondの文字が記載されています。通常ダイヤモンドの鑑定書には見た目の形状が記載されるのですがデビアスグループの鑑定機関IIDGEではアントワープブリリアントカットのダイヤモンド鑑定書には形状の表記にアントワープの名前を記載します。AntwerpBrilliantダイヤモンドはデビアスグループにも認められたダイヤモンドなのです。
プリンセスカットの最高グレードを発表
そして2018年IIDGRデビアス鑑定では、それまでカットグレードの無かった四角のブリリアントカット通称”プリンセスカット”にカットグレードを設定して発表しました。これはラウンドブリリアントに次いで人気の高いプリンセスカットにもカットグレードを付けるという画期的な取り組みでした。
プリンセスカットのダイヤモンドの設計図が仕上がりましたが、ステップカットとブリリアントカットのハイブリットカットだったプリンセスは非常に高い研磨の技術を要求するカットでした。その為誰でもその設計図通りに研磨仕上げ出来るものでは在りませんでした。そこでデビアスは2018年アントワーププブリリアントの専属研磨師で1990年にラウンドブリリアント93年にハート&キューピッドを作り出したダイヤモンド研磨師フィリッペンス・ベルト氏を指名してプリンセスカットの最高グレードを達成したのです。
デビアスグループはダイヤモンドのエキスパートであり、原石を採掘し評価基準である4Cの考案者でもあり、1888年からダイヤモンド業界をけん引するリーディングカンパニーなのです。