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ブリッジ銀座2018年アントワープの旅

BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでは開店以来アントワープで研磨された高品質ボツワナ産を中心としたダイヤモンド原石を御案内させていただいておりますが、この度AWDC アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター主催のパーティーで”重要なバイヤー”として表彰されることとなりました。

今回はこのAWDC主催のパーティーに出席するためにベルギー・アントワープへ向かいました。

さらに今回は、アントワープの世界的なダイヤモンドの専門鑑定鑑別機関HRD Antwerpも見学へ行ってきました。
現在、IIDGRそしてHRDとも提携関係にある日本の鑑定機関CGL中央宝石研究所の2機関での鑑定発行ですが、HRDは将来的にブリッジ銀座でも取り扱うかもしれない鑑定鑑別機関なのです。

ベルギー・フランダース地方に位置する北部最大の貿易都市アントワープ。人口は約60万人。

アントワープは、イスラエルのテルアビブ、米国ニューヨークと並ぶ、ダイヤモンドビジネスの世界三大市場と言われています。アントワープ中央駅に隣接するダイヤモンドストリートと呼ばれる専門街へは駅から徒歩で行けます。ダイヤモンドストリート周辺にはダイヤモンドのお店が所狭しと立ち並んでいますが、こうした地元の宝石店はダイヤモンドストリートではありません!!
ダイヤモンドストリートはセキュリティーとインフラの整備されており3本の通りでコンパクトにまとまっています。

ダイヤモンドストリート

ダイヤモンドストリートの中心には、アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター(AWDC)という組合があり、AWDCが運営する会員制の大きなダイヤモンド取引所が4ヶ所稼働しています。(ダイヤモンド取引所は世界に21ヶ所でそのうち4つがアントワープにある)、鉱山会社から原石を買い付ける権利を持つサイトホルダーの事務所も多く立地しています。中には小規模な取引が行われる場所も無数に存在します。一説には世界のダイヤ取引量の7割(原石の約8割、研磨済みダイヤの約5割)がここアントワープを通過するといわれるほどの規模を誇ります。(※個人的には一つの在庫を通過のたびに二重三重でカウントした数字と認識しています。ですが、それにしても重要なマーケットであることは確かです。)

アントワープにおけるダイヤモンドの取引高は、一日平均で約2億ドル(約220億円)にも昇ります。
ダイヤモンド取引には、主にユダヤ人、インド人が多く関わり、安全なダイヤモンド取引のために高度の治安秩序が保たれています。ダイヤモンドストリートは強盗やテロへの警戒で車での出入り口を制限しているため徒歩でストリート内に入ります。2013年のテロ事件以降ダイヤモンドストリートでは日々の警戒レベルが高いまま維持されているようで、今回もダイヤモンドストリート内に装甲車や武装した兵士などが常時巡回している姿を確認しました。やや物々しい雰囲気があります。(下写真はAWDC受付前を巡回する武装した兵士)

ダイヤモンド原石の多くはアフリカ諸国、ロシア、カナダが原産国で、サイトホルダーによって現地サイトで買い付けされたものをアントワープに集中させて、一旦ここから世界中へ売り出されます。
主にインドや中国、一部イスラエルなどの研磨地へ送られ、カット・研磨されます。その後再びアントワープに研磨済みダイヤモンドを戻して売買されます。

毎日膨大な原石または研磨済みのダイヤモンドが、アントワープ近辺の空港に離着陸しますがその市場の活性化と売買の透明化、税関管理と物流の管理を行うのがAWDC(アントワープワールドダイヤモンドセンター)です。

BRIDGE銀座がある東京からベルギー・アントワープへは直行便がない為、幾つかのルートが在りますが一番のおすすめは成田→アムステルダム(オランダ)→アントワープ(ベルギー)。しかも、オランダ→アントワープは陸路電車で向かうというものです。アントワープにも空港はあるのですが国内線がメインな事とお世辞にも大きな空港と言えないので逆に不便なところもあります。フライトの時間がピッタリならありかもしれませんがそうでもなければこのルートがおススメです。ブリュッセルに行きたい場合はパリやフランクフルト経由も良いかもしれません。

成田空港を午前10:30出発のフライトで一路ベルギーのお隣“オランダのアムステルダム”を目指します。そこから電車でアントワープ入りするという今回のスケジュール。
時差の関係で、朝出て昼過ぎにはアントワープに到着できますので、仕事モードで行く場合はとても便利な旅程です。

さて、午後15:10アムステルダムのスキポール空港に到着。
今回はオランダ航空で移動していたのですが、国際線の飛行機だというのに、ほとんど無人の受付機で登録してチケットを受け取れる仕組みとなっていました。チケットレスと解ってはいてもカウンターにすら寄らずにチケットを受け取れて飛行機に乗り込めるんですから便利な世の中です。

過去に何度か荷物のトラブルを経験してから国際線だとしても極力荷物の預け入れはしない事にしていますので飛行機を降りたらそのまま電車乗り場へ急ぎます。
スキポール空港からアントワープまではTHALYS(タリス)という新幹線みたいな高速鉄道の旅です。ちなみにタリスのチケットは公式Webで手配可能です。

タリス公式Webサイト https://www.thalys.com/nl/en/

アントワープまではTHALYS(タリス)
新幹線みたいな高速鉄道の旅

赤い車体で社内も赤いシートで統一されたシックなデザインです。ヨーロッパは鉄道が発達しているのですが、このタリスは中でも結構デザインの凝った列車ではないかと思います。
赤の車体・・・シャア専用のイメージですかね?でも紫も使っていますので、ちょっと違うか?

高速鉄道タリスは赤と紫の車内がシックでおしゃれ1時間でオランダからアントワープへ

タリスの最高時速は300キロ、スキポール空港からアントワープまでは約1時間、途中ロッテルダムに停車するだけでアントワープへ到着します。さっきまで飛行機の狭いシートだったことを考えると、高速鉄道はシートも広いしリクライニングも可能で仮眠もとれるしFreeWifiだし、なにしろ快適に過ごせます。

高速鉄道タリスはアントワープ中央駅の地下3階ホームに到着。もともとアントワープ中央駅は電車が通過できない線路の配置になっていたのですが、(終点)高速鉄道を通過させるために2007年に地下ホームを大規模改修して通過可能な駅へと作り変えました。タリスやユーロスター等の高速鉄道でアントワープへ着くと地下3階からエスカレーターで徐々に地上へ上がっていくことになります。

歴史的な石造りの駅舎が徐々に見えてくるこのエレベーターは隠れた名所ではないかと個人的に思っています。

この時期のベルギーは日が長く夜10時ころまで外が明るいです。
早速AWDC主催のウエルカムディナーが用意されているという事で、タクシーで会場へ向かいます。ベルギーのタクシーはアントワープ中央駅で捕まえる事が出来ます。英語も比較的通用しますので安心です。

会場となっていたコルベニアレストランは本格的なワインセラーを備えレストランに宿泊施設が併設された新旧を融合した設えです。

レストランに到着して会場となっている小部屋に通されると着座型の小さなパーティーでAWDCのメンバーと弊社の他に招待された日本のメーカーや小売商の方々と合流しました。中にはブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーで取り扱っているブランドを導入してくださっている企業様や業界新聞のメディアの方、そしてCGL中央宝石研究所のかたと多彩な顔触れです。

自己紹介して着座するとワインで乾杯、ウエルカムパーティーのスタートです。
アントワープを含めた北欧方面の最近のトレンドではコース料理と言えど ドカッと量を食べる感じでは出てきません。程よい量の料理を楽しんでもらうコースも充実しているようです。実際にこのレストランでは3品コース(前菜・メイン・デザート)が一番人気でWebサイトでもおススメをご確認いただけます。

世界大戦前から残る建物をリノベーションした空間で内装や設えもステキなレストランなので、アントワープ旅行でチャンスがあれば訪れてみるのも素敵ではないかと思います。

レストラン コルベニア http://www.colvenier.be

この時期のアントワープ名物料理と言えば、“ホワイトアスパラの料理”ソースにフランダース地方特有の卵とビネガーを使った餡かけにしていただきます。アスパラのカプチーノとアスパラ尽くしの郷土料理をスターターに、メインのリブステーキ、デザートと3品の軽めコースですが、しっかり満足のディナーをいただきました。食後のコーヒーにはアントワープのお土産では定番のアンティゴーンの右手を模ったクッキーが出てきました。

明日から今回の旅のメインであるADWCとHRD訪問、AWDCのパーティー日程がスタートします。

ホテルへ着きましたが、この季節のベルギーは夜8時を回ってもまだまだ外は明るい、時差ボケを埋めるために駅前のビアセントラルで一杯いただいてからホテルへ帰る事にしました。夜8時を回って9時頃ようやく夕焼けにアントワープ中央駅が照らされていました。21時と言えば日本ならとっくに日が落ちて夜の雰囲気なのですが、北欧のベルギーはまだまだ日没になりません、時差もあってなかなか変な感じです。

駅前のビアセントラルで一杯
HRD
ベルギーアントワープのダイヤモンド研究機関
BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリー

HRDは、Hoge Raad voor Diamantの頭文字を取って総称される名前です。
オランダ語なので何のことなのか?ちょっとわかりつらいですよね?分解して解説しますと【Hoge高いRaad評議会Voor~のためのDiamantダイヤモンド】と言う事でハイレベルのダイヤモンド評議会という意味です。日本では「ダイアモンド・ハイ・カウンシル」なんて呼ばれたりします。HRDはダイヤモンドの鑑定鑑別機関です。しかも世界的にはGIAと並び称されるとても信頼性と権威ある第三者機関として認識されています。

HRDは、ダイヤモンド鑑別機材の研究や開発にも尽力する機関として知られています。2006年ころまではダイヤモンドだけでなく色石全般も鑑別していましたが、現在はダイヤモンドに特化した鑑定鑑別機関となっています。

HRDは、AWDC(AntwerpWorldDiamondCenter)によって運営される鑑定鑑別機関です。AWDCはベルギー国内に展開される4つのダイヤモンド取引所の他にHRDも運営している公益法人でベルギーのダイヤモンド取引の多くの部分で国内企業をサポートする存在なのです。

今回HRD内をAWDCの方に案内していただいたのですが、残念ながら機関内部の撮影はNGと言う事で、見てきた内容を説明しようと思います。

昨年来ダイヤモンド業界内で問題となっていたCVDダイヤモンドやHTHPダイヤモンドの問題でHRDを含めた世界の鑑定鑑別機関ではそれをどう効率よく看破するか?が目下の課題となっています。
当然大粒のものは簡単に鑑別できる技術が確立されているのですが、すでにジュエリーにセッティングされていたりする小粒のダイヤモンドの鑑別が今後課題となってきそうです。

HRDが開発したいくつかの機械の内で「M-Screenエムスクリーン」という機材があるのですが、この機材を使うと裸石の状態であれば0.005ct(200%)のメレーダイヤモンドのCVD、HPHT両方を瞬時に看破できます。その処理スピードは1時間に18000ピースを実現していて、実際に実演で見せていただきましたが、1秒間に5個程度のダイヤモンドをタイプ毎に瞬時に分類していくのは圧巻で見ていて楽しいです。MスクリーンではCVDを含めた合成ダイヤモンドやHPHTダイヤモンドの可能性があるダイヤモンドを大別していきます。

そこで分類された合成などの可能性のある(2型)のダイヤモンドを「Alpha Diamond Analyzerアルファ ダイヤモンド アナライザー」という赤外線の機械を通過させることでより正確に看破します。

19世紀半ばに、ゼネラル・エレクトリック社(GE社)は、(ライトブラウン等)”低品質”ダイヤモンドの色の改変を目的とした、高圧(High Pressure – HP)- 高温(High Temperature – HT)処理技術を開発しました。
この処理で、ダイヤモンドは2100℃を超える高温に加熱されます。その時ダイヤモンドがグラファイト化してしまうのを防ぐ為に、高圧環境で作業します。この高温高圧の頭文字を取ってHPHTと呼ばれます。基本的にブラウンダイヤモンドの色は、結晶の変形や格子欠陥が色原因ですので、HPHT処理を施すことで色の改変や色調の調整が出来るようになります。結晶構造の欠陥を変化させて色原因を変化させるのです。HPHT処理は登場初期は主に色グレードを上げるために行われていましたが、結晶の歪み調整の度合いを自在にコントロールできるようになると、任意の色ダイヤモンドを処理によって生み出すことに成功し多くの処理カラーダイヤモンドを市場に出現させました。

このHPHT合成技術は、ダイヤモンドが生成される地球の奥深くの環境と条件を人口的に再現した装置の中で、ダイヤモンドを合成、製造する技術です。炭素源子を高圧(High Pressure – HP) – 高温(High Temperature)環境下に置くことによって、合成ダイヤモンドを生成します。スウェーデンの研究所、ASEAは1953年に初めてこの方法を用いてダイヤモンドを合成しました。

しかしHPHT合成ダイヤモンドの大部分は、結晶内に入り込んでしまう無数の窒素原子によって、明るいイエローからオレンジ色に着色されます。しかも窒素のコントロールは難しくダイヤモンドの分類上天然では出現確立の低いレアタイプである【タイプⅠb】のダイヤモンドに限定されます。
HPHT合成では物理的に無色のダイヤモンドを生成させることが不可能な為、HPHT合成のハイカラーダイヤモンドは現在市場に存在していません。

化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition – CVD)は、水素ガスとメタンガスの中でダイヤモンドを生成する方法です。
水素ガスとメタンガスを1000℃超の非常に高い温度に加熱しマイクロ波を与えると、中にある原子化合物が分解されます。その結果、炭素原子は表面に沈殿していきます。そうして種結晶に層状に厚くダイヤモンドが積層形成されていきます。積層形成の際に受ける結晶の歪みが原因でCVD合成ダイヤモンドは通常ブラウンカラーで生成されます。

最新のCVD合成ダイヤモンドはブラウンカラーの色原因である結晶の歪みをHPHTプロセスを用いて矯正し除去します。すると先ほどまでのブラウンカラーがカラーレスダイヤモンドに変化します。HPHT合成で説明したハイカラ―ダイヤモンドが存在しないと思われていたHPHTですがCVDと組み合わせることでハイカラ―が出現するようになりました。これもHPHTとCVDを消去法で看破していた鑑定鑑別機関では対応できず登場当初は世界中で大問題となりました。

またCVD単体の技術も向上してきておりカラーレスグレードのダイヤモンドを生成できることが最新の研究でわかっています。
2018年の6月にはダイヤモンドの研究を独自に進めるデビアスグループが合成ダイヤモンドの発売に向けて動いているというニュースも出てきました。天然との住み分けを鉱山会社が主導で行う事で価値の担保もしっかり行われる事になりそうなので天然宝石を販売する私たちにとっては良い話かもしれません。

上記2点の合成法を正確に看破することがダイヤモンド鑑定鑑別機関にとって今、最も重要な課題と言えるのです。
HRDではダイヤモンドの4Cはもちろんの事、処理のダイヤモンドや合成のダイヤモンドの看破においても世界最高水準の機材と知識、経験をもった鑑定鑑別機関なのです。

HRDの鑑定したダイヤモンドでは、ダイヤモンドの鑑定書とダイヤモンドルースを特殊なシールで封印して引き渡してくれるというサービスが在ります。ガードルインスクリプションナンバーという考え方が浸透するまでこのシール方式は鑑定書とダイヤモンドルースの同一性を保証する画期的な仕組みとなっていました。HRDではダイヤモンドのテーブル部分にレーザースタンプを押す新しい取り組みも始まっていました。
天然か?合成か?鑑定書と同一か?鑑定鑑別機関が信用の元に運営されるには必須の調査項目と言う事ですね。

ピーター・ボンベケ氏

AWDCの専属として活躍するダイヤモンドポリシャーPieter Bombeke(ピーター・ボンベケ氏)の研磨事務所を訪ねました。

ダイヤモンドストリートのほぼ真ん中に立地するピーター・ボンベケ氏の事務所は彼のお爺さんが開いたそうです。ダイヤモンド研磨一族の3代目に当たるピーター・ボンベケ氏。産業革命期から続くダイヤモンド研磨一家です。
既にお客様を探さなくてもお客様の方からピーター・ボンベケ氏に研磨してほしいと様々なダイヤモンドが持ち込まれてくる著名なマスタ―カッターです。

ダイヤモンド研磨の現場はポンベケ氏のおじいさんが活躍していた時代とは大きく様変わりしています。原石はイスラエル・オギシステム社の最新鋭のスキャニングマシーンを使えば研磨しなくても、研磨後の状態を正確に予測できます。しかもどの形に研磨したらどの程度重さが残り(カラット)色グレードはどの程度で透明度はどの程度になるのか?が解っています。それぞれのシェイプでシミュレーション出来てしまいます。

ダイヤモンド研磨の現場
ダイヤモンドの原石

20年前までは原石の一部にウインドウと呼ばれる窓の様な内部を除く為の研磨面を作り、そこからダイヤモンド内部を丹念に観察して内包物の位置や結晶の在り様を調べて最適な研磨方法を予測するやり方だったのです。
マスタ―カッターと言えど普通はフィリッペンス・ベルト氏の様に選び抜かれたグラッシーでクリーンなダイヤモンド原石ばかりを取扱うわけではありません、しかも10カラットや20カラット等の原石の段階で相当の価値の在るダイヤモンドを取扱う場合もおおいそうで、事前にどの様な形のどんなグレードのダイヤモンドが仕上がってくるか?正確に予測できてしまう今の技術が逆にボンベケ氏達マスタ―カッターの個性を生かす事が出来ず、むしろ無視している事になるとも言えるのです。

その事に話が及ぶとピーター・ボンベケ氏は、
「注目するべきは、ダイヤモンド原石の価値ではなく、依頼されたお客様のために作成したいという情熱と研磨後の“美しさ”にこそあるべきです。磨かれたすべてのダイヤモンドは、アート作品であり、私が研磨する目的はこの作品を完成させることです。」と、フィリッペンス・ベルト氏と同様の事を言っておられました。

マスタ―カッターである前に職人として表現者としてダイヤモンドと向き合う、そこに人間が存在する価値が生まれるという事なのです。

著名なマスタ―カッター
お客様のために作成したいという情熱と研磨後の“美しさ”

続けて、「ベルギーの労働コストは世界的に見て割高なために、ダイヤモンドの大半は低賃金のアフリカや中国、インドで研磨されています。アントワープは今や大きく、品質的にも貴重なダイヤモンド原石だけを専門的に研磨しているのです。アントワープでは、研磨の最終結果を最適化するためにレーザーやスキャナーなどの高度な技術機器を使用しています。しかし私たちの目標は、すべてのダイヤモンド原石から最も美しいダイヤモンドの輝きを研磨して生み出すことです。そして現在もアントワープが世界で最も重要な貿易センターであることを確実にするのはその仕上がりの品質と積み上げた専門知識なのです。
私は原石と向き合いながら毎日毎日すばらしい物語に貢献できることを誇りに思います。」
「歳だからもうすぐリタイアするけどね」と、言って笑っておられました。

ピーター・ボンベケ氏はアントワープでも稀有となった数少ないマスタ―カッターの1人です。40年以上のキャリアをもつピーター・ボンベケ氏はこれまでに様々なダイヤモンドの可能性を示しています。
過去にいくつかの光学効果の証明されたオリジナルカットダイヤモンドを発表していますが、それらのダイヤモンドは今日の変形カットに様々な影響を与えた特殊カットダイヤモンドの先駆け的な存在でした。

ラウンドブリリアントカットが登場して100年、エクセレントカットフィリッペンス・ベルト氏が達成してハートアンドキューピッドを生み出して早くも25年が経とうとしている中でダイヤモンド業界は新しい形を求めているとピーター・ボンベケ氏は言います。

フィリッペンス・ベルト氏考案のアントワープブリリアントカットはエクセレントカットの輝きを持つ8角形カットです。しかも今まで変形カットはカットグレード表記に記載されませんでしたが、デビアスグループのIIDGRではアントワープブリリアントカットをカット表記にも採用しています。アントワープブリリアントカットはピーター・ボンベケ氏達の思いも同時に達成させるかもしれない挑戦なのです。

BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーがベルギー大使館から推奨されている理由の一つはベルギーの研磨職人“フィリッペンス・ベルト氏”を採用していることです。ピーター・ボンベケ氏との出会いは世界中で一握りしかいないダイヤモンド研磨職人の気持ちが籠ったダイヤモンドにこそ最高の価値があると再確認させていただきました。
もしかしたら近い将来、アントワープからアントワープブリリアントとは別の新しいダイヤモンドが提案されてくるかもしれません。

DelRey デルレイ
ランチは新しくオープンしたデルレイ本店

ランチは新しくオープンしたデルレイ本店のイートインスペースでいただきました。
ダイヤモンドストリートからは歩いて5分でアントワープ中央駅まで戻れます。AWDCを出て歩いてランチ会場のデルレイに向かいます。途中ダイヤモンドストリート出口付近で新しい警備ゲートを通ってきました。このゲートはダイヤモンドストリート内に来るまでは居る事を厳しく制限し、しかも何かあっても簡単にはダイヤモンドストリートから出られないようにしているゲートです。本来は窃盗団等の対策用でしたが、現在はイスラム過激派やIS等によるテロ行為に対しての備えとしても機能させるべくゲート強化を図っているようでした。実際にダイヤモンドストリート内には装甲車と数名の武装した兵士が配備されていてアントワープも少し物々しい雰囲気です。

デルレイは1949年創業のベルギー・アントワープに本拠を構える老舗ショコラティエで、2004年、東京銀座に日本一号店をオープンさせ日本上陸も果たした世界的なショコラティエです。

ショコラティエデルレイ公式Web http://www.delrey.be/2014/

ベルギー・アントワープに本拠を構える老舗ショコラティエ
デルレイでランチディシュDelReyはベルギーのチョコ屋さんブリッジは銀座の指輪

ベルギー地方では食事の“付き出し”にパンが用意されます。ですから出てきたパンは最初からガンガン食べても問題ありません!おいしそうでしょ?

AWDC公式Webサイト https://www.awdc.be/

AWDC AntwerpWorldDiamondCenter(アントワープ ワールド ダイヤモンド センター)は570年のベルギーダイヤモンド取引の歴史そのものです。ベルギー全体で6600人1600以上のダイヤモンド関連企業が登録しています。アントワープでダイヤモンド業界に携わる人は実に世界70か国に及びます。

AWDCの前身となる“ダイヤモンドオフィス”は1944年に設立されました。第二次大戦で多くのダイヤモンドオフィスや研磨施設が被害を被り破壊されましたが、ダイヤモンドの在庫は安全に守られていたため。1945年にはイギリスポンドを基軸通貨としたダイヤモンド原石(ラフ)と研磨済みダイヤモンドの取引をベルギー政府の支援の下で再開する事が出来ました。大戦後の混乱期においては資金のコントロールが重要な課題でしたが政府が介入することで国策としてベルギーはダイヤモンドビジネスに乗り出していくことになりました。

1973年にはAWDCを設立1975年に“ダイヤモンドオフィス”がAWDCに取り込まれる形で現在の形になりました。ベルギー政府による3ラインコントロール(1.ベルギー経済省 2.ベルギー財務省 3.AWDC)で安定した運営を実現しています。

ベルギー経済省はアントワープに拠点を置くすべてのダイヤモンドディーラーを管理する部署として機能しています。
ダイヤモンドオフィスではダイヤモンドの輸出入免許の発行と管理はもちろんの事、ダイヤモンドにまつわる犯罪やマネーロンダリング、キンバリープロセスも完全に管理されています。すべてのダイヤモンドパーセルはベルギー政府の経済省からダイヤモンドビジネスに10年以上のキャリアのある専門家管理者が割り振られていて、常に厳格な監査と管理をしています。 

財務省は税関として機能します。ベルギー発の荷物の追跡やダイヤモンド原石や研磨済みパーセルの追跡も行います。
ダイヤモンドを商いする業者全てはマネーロンダリングレジストレーションに全部事項記入の義務があり、更にその内容を財務省の責任において表示する義務も負います。間違ったことを記載すれば公文書偽造罪となり重い罰則が科せられます。ちなみに現金で決済していいのは3000ユーロ(約36万)まででそれ以上は銀行を通した決済方法となる。徹底してますね!

AWDCでは、ベルギー政府のダイヤモンド省に登録されている1600の登録企業との取引を推奨しています。弊社の取引先は研磨済みラウンドカットダイヤモンドで有数の有力なサイトホルダーでしかもアントワープで研磨を行うリーディングカンパニーです。AWDCに登録されているダイヤモンドブースメンバー、専門的にセグメントされたコンパスメンバーが推奨されている。

実際のところ政府主導の形の中に民間企業が入り込むスタイルの様なので取引する会社の規模間で最適な取引相手を選定してくれると言う事らしい。確かに私たちのような業態の会社が大きなパーセルで商売をしないといけない条件を交わされた場合・・・困ってしまいますからね、企業間のミスマッチをなくす取り組みとしてこれは親切な部分ですね!

アントワープでは、伝統的にイスラエル方式の“メモで買う”というスタイルが採用されているようです。メモで買うとはダイヤモンド代金の請求書に会社詳細、商品詳細、キンバリープロセス、原石研磨済みか?等を記載したメモを伝票代わりに買うという意味、最終合意したら購入者のサインをする商習慣はあまりとらずに信頼と信頼で取引するスタイルが主流だとか、、、この辺はちょっと前時代的ですね。

そもそもユダヤ人のビジネスには書面よりも信用。インド人のビジネスなら信用も大事だけど書面はもっと大事という異なる商習慣を持っていることも起因しているのかもしれませんね。
ちなみに私たちはインドスタイルの書面で買うタイプの取引が多いです。AWDCを経由した会社からのダイヤモンドでも様々なスタイルがあるという事です。

  

AWDC登録企業ならだれでも利用する事が出来る取引所です。アントワープにはこうした取引所が4か所あります。どの取引所もアントワープのダイヤモンド取引業者であれば利用できます。外国人は入場するのにパスポートが必要です。どこの誰が取引所に来ていたのか?安全で安心な取引のための仕組みです。

セキュリティーチェックを抜けて中に入ります。1Fが大広間になっていて、それより上はダイヤモンドディーラーの事務所が入っているそうです。1F大広間がメインの取引所です。

取引所は北向きの大きな窓が壁面一杯に取られておりとても開放的です。大学の学食みたいな長テーブルにはデイライトとダイヤモンドトレイが各テーブルに備え付けて有り、椅子に座ったらすぐにでもダイヤモンドの取引が出来るような設えになっています。

それにしても・・・満席なら500位の商談は同時にこなせてしまうくらいの規模間ですね、この日も実際に数名のユダヤ人が商談をしていました。

現在では、取引のプライバシーの問題や商談の個別化で大広間での商談は少なくなり主に各ディーラーの事務所での取引が一般的となっているそうです。残念ながら大広間で大きな商談を見学することはできないという事ですね。

BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーの通常取引もサイトホルダーの事務所内で行いますのでこの取引所で取引したことは今まで一回もありません。これだけの建物を取引所にしていてしかもこんなのがあと3個同じアントワープエリアにあるわけですから往時は相当にぎわったんでしょうね!

アントワープには特徴的なファッションの人たちがいます。
黒いモーニングスーツに白いシャツを一番上までボタンをきちんと閉めています。そして黒いハットを被った人たちです。しかもこの人たちは例外なくヒゲを生やしています。正統派ユダヤ人と呼ばれる彼らは古くからダイヤモンド業界に携わっている人たちです。

毎日神様に祈りをささげるときにモミアゲの毛をクルクルしていることから天然パーマではないのにモミアゲだけパーマがかかったみたいにカールしています。

正統派ユダヤ人はダイヤモンドストリートにも多く出入りしています。ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリー

ダイヤモンドをメモで買うや、世代を超えて商いを継承していくという考え方はユダヤ人の特徴かもしれません、また世界で一番長い時間を家族会議に費やすのもユダヤ人だとか、ディベートを日々繰り返すからこそ頭脳が研ぎ澄まされていて世界の経済を動かしているといわれる要因となっているのでしょうか?

家族としての考え方も進んでいるのにユダヤ人は個を大切にします。女性は妊娠した場合に中絶はしないと言うのも宗教の考え方の中にあるようで、家族が増えると増えた分だけ部屋を増設するんだとか・・・大家族でたくさん部屋のある屋敷って良いですよね!?

女性はヒジ、ヒザ、鎖骨の露出は禁止。洋服は派手な色や模様、ボディーラインのでる事は禁止と厳しい戒律はありつつ、それだけだと男性の様に外見から直ぐにユダヤ人とは判りません。ちなみにユダヤ人男性にとっては黒いモーニングスーツに黒いハット、白いシャツを一番上までボタンをして、のファッションが日常ですので自転車乗るときもこのまま、他ではちょっと見れない光景がアントワープにはあります。それはアントアープには世界で二番目に大きな正統派ユダヤ人のコミュニティーが在るからなのです。

今回BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーは、AWDC主催のダイヤモンドセレモニーに招待を受けてパーティーに出席するのが今回の旅の一つのミッションです。AWDCからはCEOのAri Epstein(アリ・エステイン)さんビジネスディベロップメントオフィサーのBeauDeclerckさん、特命全権大使NATO日本代表の林肇(はやしはじめ)在ベルギー王国日本大使も特別ゲストとしてパーティーに参加されました。ベルギー・アントワープのダイヤモンドと日本のダイヤモンド業界とのつながりをより強固なものにするためのパーティーにはアントワープのダイヤモンド業界から約40名が参加して盛大に執り行われました。

会場は、アントアープの中心街のDe Foyer(デ・フォイヤー)。この建物は、戦争前から残る100年以上前の建物でもベルギーの建築家が1834年に建てた歴史ある建物です。この場所は、元々劇場が併設であったそうです。
と言いますかメインが劇場ですね。

出来た当初De Foyer(デ・フォイヤー)はレストランとして営業していたそうです。
娯楽のない時代アントワープ市民の楽しみと言えば演劇やオペラを見てDe Foyer(デ・フォイヤー)で飲食することは大きな楽しみだったと思います。現在は2Fでカフェ営業をしています。
現在も昼間の演劇やオペラは盛んに行れているそうです。演劇やオペラが無いときは結婚式の会場としても人気のスポットです。

De Foyer(デ・フォイヤー)はカフェ営業ですので、アントワープ旅行の際は気軽に訪れる事が出来ます。コーヒーは2.8ユーロなので約300円でこんな豪華な建物でゆったりとお茶を楽しむなんてとっても贅沢ですよね!?

De Foyer(デ・フォイヤー)公式Web http://bourlaschouwburg.nu/

パーティでブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーはAWDCのHonorable Buyer of Diamonds from Antwerpとして表彰されました。
「アントワープからのダイヤモンドを買い付ける栄誉ある会社」としてベルギーに認めてもらったという事です。今後もダイヤモンド業界のますますの発展に微力ながら尽くしていきたいと思います。

AWDCのオーナブルバイヤーとして表彰さたBRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーでダイヤモンドの婚約指輪
AWDCと大使館推奨ブランドアントワープブリリアントは東京銀座のブリッジで取り扱い
アントワープダイヤモンド博物館

アントワープダイヤモンド博物館が新装なったので行ってきました。
今まではアントワープ中央駅の脇にあったのですが、新しい博物館はノートルダム大聖堂の隣のエリアでギルドハウスのすぐ近くです。観光エリアのど真ん中なので行きやすくなって人気が出るのではないかと思います。日本語の解説プレイヤーがまだ装備されていないようでしたので、もう少し間を開けて訪問する方がいいかもしれませんね。

中は近代的な造りの建物をコンパクトにした博物館で象徴的なオブジェが多数展示され、ポイントポイントで自動音声が流れて説明をしてくれるヘッドフォンを借りる事が出来ます。しかもなぜか説明はドラマ仕立てで展開しますのでただただ説明されるのよりも内容が入ってきやすいように工夫しているようでした。

以前の博物館は広いフロアにダイヤモンド研磨の古い機械が点在しているだけで音声案内なんかも無かったので大きな違いです。
時価総額1億円のテニスラケットやカラーダイヤモンドを使った華やかなネックレスなどの等の展示もありなかなかの見ごたえでした。博物館も当たり前ですが撮影NGだったので写真がお見せ出来ないのが残念でなりません。

DIVA公式 http://www.divaantwerp.be/en

アントワープ中央駅前にはビアレストラン

アントワープ中央駅前にはビアレストランが多く並んでいます。中でもおススメは“ビアセントラル”というベルギー国内の地ビールをかなりの数を品揃えしてあるというビールバルです。その数は27醸造所で300種類!ベルギーは言わずと知れたクラフトビール大国です。

カトリック系のノートルダム教会がそれぞれの町にあり、その教会ではシスターたちが家内工作という形で自家製ビールを醸造しているのです。しかもすべてのビールにそれぞれオリジナルのビアグラスがデザインしてあり最適な泡の出方を工夫してあったり、ホップの香りを楽しめるように設計されています。

ベルギーのレストランでは専用ビアグラスでビールを提供してくれます。日本のビールメーカーには公式グラスが無いのはそう考えると変ですよね?
レアなグラスで楽しむベルギークラフトビールも旅の楽しみの一つですね!
本日はマリードブルゴーニュのビールで乾杯です。

マリーは、シャルル突進公の一人娘でブルゴーニュ公国最後の君主にして人類で初めてダイヤモンドのエンゲージリング婚約指輪を贈られた人物です。美しい姫だったことから“私たちの美しい姫君”と言われ地元住民の愛されたと言います。500年の時を経てもビールになってベルギーの人々に今も愛されています。
この後5種類くらい行った処で残念ながら閉店、完全制覇には程遠い・・・飲み過ぎました。

私たちの美しい姫君
ベルギービール

ベルギービールは同じ銘柄でもシングル・ダブル・トリプルとアルコール度数を変える事が出来ます。ビアセントラルにもいろいろラインナップされていますがシングルは余り置いていないようでした。調べてみたら最近のトレンドでそこまでたくさんシングルは作らないのだとか、ですので通常ダブルとトリプルの展開と言う事に成ります。
シングルは通常3~5%、ダブルは6%前後、トリプルは9%~それ以上というアルコール度数です。ですのでたくさん飲みたい方はシングルかダブルで味を楽しむのがおススメです。お酒大好きな方はトリプルでガツンと飲みごたえ重視で楽しむのも良いですね!銘柄によってはトリプルでアルコール度数11%以上も!
ベルギー旅行の際はおすすめスポットですのでぜひお立ち寄りください。

ビアセントラル公式Web https://www.biercentral.be/

フィリッペンス・ベルト氏とサイトホルダーの事務所を訪問して今後の展開についての確認を行いました。
日本の皆様にフィリッペンス・ベルト氏の研磨するボツワナ産高品質ダイヤモンドをお届けする、そしてダイヤモンドの持つ美しさと宝石の持つ意味をより多くの皆様にお伝えしていこうと!アントワープブリリアントのチーム皆で決意を新たにしました。近日中にベルト氏の作業風景などもお届けできる事になりましたのでお楽しみに!
ダイヤモンドストリートを後にして帰路につきます。日本までの道のりは火曜日に来たルートを帰ります。アントワープ中央駅から高速鉄道タリスに乗ってアムステルダム。スキポール空港を目指します。そのままカウンターチケットレスで飛行機に乗り込み成田空港へ、金曜日の昼過ぎのフライトで土曜の早朝に成田着。日本に到着後そのままシフトが入っておりましたのでお店に直行する予定で、飛行機の中では眠って行かなければならないのですが・・・なかなか寝むれない!!

成田空港に到着

最新の映画を3本も見てしまいました。成田空港に到着、ようやく眠気がピークに達したところで成田エクスプレスに乗って銀座へ向かいます。そしてそのままブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーで営業活動開始です!

皆様ぜひ店頭でお会いできることを楽しみにしております。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

アントワープ市中心街の地図です中央駅は終点に泣ているのが見えます

BRIDGE ANTWERP BRILLIANT GALLERY

〒104-0061
東京都中央区銀座2丁目6-15
第1吉田ビル1F (アクセス)

営業時間 11:00~19:30 通常木曜定休(営業カレンダー
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