https://youtu.be/bPilWgIx-80
皆さんこんにちは!ブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーです。今日はブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーが応援する新潟の養蜂家のお話です。
はちべいは新潟県阿賀野市を拠点とし、2017年から耕作放棄地を活用して蜜源植物を栽培、おいしいハチミツを生産しています。季節ごとの花の種まきや、ハチミツの瓶詰め作業は障がい福祉事業所や学校・保育園と連携。地域の人たちの笑顔とともに、耕作放棄地の増大と障がい者への働き場の提供という地域課題の解決に取り組んでいます。
『八米(HACHIBEI)』代表者で自身で養蜂を手掛ける農家の髙橋敦志(たかはしあつし)代表は、農家を始める前はナント高速道路のETCレーンを作る会社で現場を取り仕切る仕事をしていたそうです。しかし結婚を一念発起し脱サラして農業の道を志します。それまで勤務していた会社を退職し郷里である新潟県阿賀野市で新規就農したのです。いきなり道路を作っていた人が農家に成れるわけもなく、しかも特殊な知識が必要な養蜂は尚更のことです。試行錯誤を繰り返してようやく養蜂が形に成ってきたというタイミングなのです。
そして2017年から本格的に耕作放棄地をお花畑(蜜源植物栽培)に変えてハチミツを生産する養蜂農家としての取組を始めました。耕作放棄されて荒れ放題だった田んぼや畑を花畑に変え、春は菜の花、夏はヒマワリなどを育て、採取したハチミツは現在地元阿賀野市と新潟市内ではレストランや土産物店、デパートや宿泊施設などで販売しています。東京ではブリッジ銀座アントワープブリリアントギャラリーが宝石店なのに取り扱いを始めてしまったと言う訳です。
八米のブランド名である『はちべい』は、「ハチ」と「コメ」が由来です。八米では、蜜源植物の栽培と養蜂だけではなく、およそ2ヘクタールの田んぼで減農薬のお米づくりにも取り組んでいます。お米を栽培する田んぼでは現在、蜜源植物としてレンゲを育ててハチミツを採取することに挑戦しています。レンゲは緑肥になるのでそのまま田んぼへすき込み、田植えを行います。ひと昔前の日本では、早春の田んぼで一面に広がるレンゲ畑を見ることができました。それが近代農業の発展により、代替の化学肥料などが普及したために最近ではあまり見ることができない風景になってしまいました。
これにより国産蜂蜜の中では3大蜜と呼ばれる「アカシア」「とち」「れんげ」の3つがフレーバーとして勢ぞろいすることに成りました。
菜の花やヒマワリ畑にしているのも耕作放棄地となっていた田んぼや畑です。髙橋さんが手を入れる前は雑草が生い茂り、藪のようになっていたそうです。ミツバチにも人にも優しい自然に根ざした方法で、耕作放棄地を花畑やおいしいお米を生み出す田んぼに戻し、ミツバチとお米作りが共存できる昔ながらの美しい里山の原風景を取り戻したい。それが髙橋さんの想いです。
さらに、2019年からは、耕作放棄地となっていた果樹園を借り受けて再生する取組へのチャレンジを始めました。山肌の斜面に広がる果樹園だった農地を整備して、福祉事業所の障がい者や高校生、保育園の子どもたちと一緒に新たにヤマザクラを植樹。春には咲き誇る花を愛でながら、お花見や養蜂体験もできる場所にしていくのが目標です。