おはようございます。新人ジュエラーの斉藤です。ここ数日台風の影響を感じる日々が続いており、蒸し暑さがジワジワこたえますね~。皆さま無理せず、ご自愛くださいませ。さて、今日は前回お話に出た「4C」をご紹介したいと思います。「4C」とは、ダイヤモンドを選ぶ基準、品質やグレードを評価する基準となるものです。
「カットCut(輝き)」「カラットCarat(重さ)」「カラーColor(色)」「クラリティClarity(透明度)」それぞれの頭文字を取って「4C」と言います。「4C」のグレードがそれぞれ高いほど稀少性が高く、比例して価格も上がります。また、宝石の中で「鑑定書」というものを作ることができるのは、ダイヤモンドだけなのです。では、「4C」を一つずつ見ていきましょう!
「カットCut(輝き・形)」
カットはダイヤモンドの輝きや煌めきを決定づける一番大事な要素となります。代表的かつ人気が高いカットはラウンドブリリアントカットです。正面から見て丸い形で58面体に磨きあげるそのカットは、ダイヤモンドに注がれた光を最も効率よく光学的に反射させる形として考え出され、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出す形と呼ばれています。カットグレードの評価項目には (1)光の屈折を決めるプロポーションカット(カットの総合評価) (2)ポリッシュ(表面の研磨仕上げ状態) (3)シンメトリー(カットの対称性) によって評価され、この3項目をそれぞれ 最高の「Excellent」から「Very Good」「Good」「Fair」「Poor」まで5段階で評価します。また3項目の全てに「Excellent」がついたダイヤモンドを「3EX(トリプルエクセレント)」カットと呼びます。優れたカットのダイヤモンドは、ダイヤモンド内で屈折した光りが効率よく反射され、ダイヤモンドを身につけている人が動くたびにキラキラと輝きます。「4C」の中で唯一人間の手で価値を高めることができる部分となるのです。
「カラットCarat(重さ)」
カラットは前回の説明通り、宝石の重さを表す単位です。カラットは「ct」と表記され、1ct=0.2gとなり 1g=5ctとなります。原石の大部分は1ct未満の小さなものばかりですので、大粒の原石はとても稀少となります。カットするとさらに小さくなることを考えると、カラット数が多ければ多いほど重くなり、それに伴ってダイヤモンド自体も当然大きくなるので、希少性も高まり価格も上昇します。物理的に大きいサイズのダイヤモンドの方が輝きが大きく魅力も上がります。「4C」の中でその違いが見た目で最もわかりやすく、印象を左右することから最も容易に判断できる基準となります。
「カラーColor(色)」
カラーは一般的に無色透明に近いものほど稀少価値は高くなります。「4C」では無色透明のダイヤモンドを最高の「D」とし、以下「E」から「Z」まで23段階の評価に分けられます。23段階の中で「Colorless無色 D/E/F」「Near Colorlessほぼ無色 G/H/I/J」「Faint Yellowわずかな黄色 K/L/M」「Very Light Yellow非常に薄い黄色 N/O/P/Q/R」「Light Yellow薄い黄色 S/T/U/V/W/X/Y/Z」と分類されています。鑑定書では[D][E][F]が無色となっており、[D]と[E]の違いはプロの鑑定士でないと分からないほどです。無色のダイヤモンドほど光をあますところなく通過させ、ダイヤモンド特有の光の分散による虹色の輝きがより豊かに見られます。 ※ファンシーカラーと評価される ピンク、ブルー、パープル、グリーン、オレンジ などのカラーダイヤモンドはまた別の評価となり、[D]以上の高価値になるものも存在します。
「クラリティClarity(透明度)」
クラリティはダイヤモンドの透明度を表すグレードです。自然界では全く欠点のない完璧なダイヤモンドはほとんど存在しないのです。ですから専門家が適正な光源もと、10倍率の拡大鏡でダイヤモンドの内部を検査し、どの程度の不純物が入っているかを評価します。インクリュージョン(内包物)や傷が全く認められないものを最高クラス[FL]とし、以下インクリュージョン(内包物)の数や位置、程度により6つのカテゴリー、11段階に評価が分かれます。「FLフローレス:外部内部共に無欠点」「IFインターナリーフローレス:内部無欠点」「VVS1ブイブイエスワン/VVS2ブイブイエスツー:ごくごくわずかな内包物が認められる」「VS1ブイエスワン/VS2ブイエスツー:ごくわずかな内包物が認められる」「SI1エスアイワン/SI2エスアイツー:わずかな内包物が認められる」「I1アイワン/I2アイツー/I3アイスリー:肉眼で内包物が認められる」
[FL]と[IF]は非常に少ない稀少なダイヤモンドです。[FL]の場合、ほとんど市場に出回る事がないものです。また、クラリティの評価が低いほど見た目の輝きも悪くなります。中には同じようなクラリティでも綺麗なダイヤモンドと今ひとつのものがあったりします。これは原石の品質の問題なのです。
BRIDGE銀座で取り扱っているダイヤモンドは「すべてが美しい、バージンなダイヤモンド」です。ダイヤモンドは正規に輸入された新品・未使用なもののみを販売しており、その証明書も発行しております。また、専属研磨師:フィリッペンス・ベルト氏が厳しい目で原石を選定しております。バージンなダイヤモンドとは、貴金属買い取り専門店や、質流れのダイヤモンドを二次加工したものではなく、正規に輸入された商品ということなのです。 是非「美しいバージンなダイヤモンド」を目で見て、手にとってご覧になりにいらしてください。