ダイヤモンドの歴史はインドからスタート
女性の魅力を引き立てる、愛の象徴ダイヤモンド。元は男性の「権力」を表す宝石でした。1867年頃までは、インドが主要産地であり、カーストを現す物でした。当時は、今のような煌びやかに輝くカットではなく、ダイアモンドの表面を磨いただけでした。稀少価値が高かった為、整った結晶系の形のものはインドに留まり、ヨーロッパには、品質の低いダイヤモンドが大半でした。美しいダイヤモンドは、インドの王様が所有し、ヨーロッパに品質の低いダイヤモンドを輸出されていました。確かに現代の様に十分な動力や研磨理論がない時代には、原石の美しさが大切ですよね。
ダイヤモンド研磨はヨーロッパで花開く
インドの王様が所有していたダイヤモンドは、上記の写真のような原石の状態でシェイプが整ったダイヤモンドです。主にカーストの象徴として所有していました。またシェイプが整っていることから加工する必要性がありませんでした。その結果、ダイヤモンドの加工技術はインドでは発展することはありませんでした。輸出により品質が低いモノはヨーロッパに集まっていたため、ダイヤモンドの加工技術は、インドではなくヨーロッパで花開きました。下記に簡単に歴史をまとめます。
14世紀、表面を仕上げることによってダイヤモンドの高硬度から発揮される表面光沢が特徴でした。光の屈折によって美しく光る輝きは、貴族・王族の注目の的になります。
15世紀、虹の輝きを放つテーブルカットが生まれ、現在もダイヤモンドのカットのほとんどがこの形です。
16世紀、複雑なカットのローズカットが登場。薔薇のつぼみに似ているドーム型のダイヤモンド。
17世紀まで、ダイヤモンドの研磨やカットは複雑に進化を遂げ、中心から放射線状に多数の研磨面が対照的に刻める現在のダイヤモンドの形に近づいていきます。
1850年、アメリカのダイヤモンドデザイナー ヘンリーDモースのレッドリングルーペによって、新しいカットスタイルに進化しました。
ダイヤモンドに輝き重視の考えを持ち込んだ偉人
ダイヤモンド加工は、ヨーロッパの偉人たちによって発展を遂げていきました。そしてダイヤモンドカットはさらなる発展を遂げています。一人のアメリカ人ダイヤモンドデザイナーの手によって時代が動きます。ヘンリー D モース(Henry D Morse)1826-1888:アメリカのダイヤモンドデザイナー・ポリシャー・マスターカッター・アメリカのボストンを拠点に活躍した有名なダイヤモンドカッターであり、ダイヤモンドカットの科学とスキルの大きな進歩を実現したレジェンド。ヘンリーDモースによって、ダイヤモンドの概念が変わります。
【重さ】から【美しさ】の時代へ
ヘンリーD.モースは「美しさ 対 重さ」という新しい概念をダイヤモンドをカット業界に導入したのです。現在の考えでは当たり前のダイヤモンドの形を決定するときに原石の目減りを抑えつつも光の屈折値を考えたカットを施すという考え方は当時浸透していませんでした。ダイヤモンドは原石の重さをなるべく失わないように研磨するのがセオリーだったのです。モース達はそれまでに販売された多くのダイヤモンドを”リカット(再研磨)”して元々よりもカラットを失っても元々よりも輝くダイヤモンドを数多く市場に出していきます。
ダイヤモンドについて色々調べている途中です。今回書いたブログは、ほんのさわり程度です。ダイヤモンドについて調べていくと、テクノロジーや時代背景、政治など様々な要素が複雑に絡み合っていて難しいけど面白いです。なかなかうまく纏めることができませんが、これからも調べてはブログを書いていきますので、よろしくお願いいたします。もっといろいろ知りたい方は、店頭にお越しくださいませ!美しいダイヤモンドの実物や「Antwerpbrilliant」「BRIDGE」「infinitylove」の3ブランドのリングを用意してお待ちしております♪