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第二話:秘密の準備

30日後に成功するサプライズプロポーズ:第2話
大越大也は友人の山本と休日の銀座を歩いていた。平日とは違い、ショーウィンドウをのぞく人々や観光客で賑わっている。彼の目的地は、BRIDGE銀座アントワープブリリアントギャラリーだった。

事前にWebで検索しいくつかのお店を回りながら婚約指輪を選ぶつもりだった。本命はブリッジ銀座の「ダイヤモンド&プロポーズ」プラン。まずダイヤモンドだけを選び、仮のデザイン枠にセットしてプロポーズをし、その後、瑞樹の好みに合わせて本当のリングデザインを決められるという。これなら、彼女の好みを最大限尊重できるのではないかと考えたのだ。

まず最初に訪れたのは、都内でも屈指の高級ジュエリーショップ。店内に足を踏み入れると、煌びやかで洗練された雰囲気が広がっていた。しかし、大也はどこか場違いな感覚を覚えた。豪奢な装飾、格式ばった接客……。

「うーん、なんか違うな……」

山本も同じように感じたのか、軽く肩をすくめた。「ここはちょっと俺たちには合わないかもな」と小声で言うと、二人は店を後にした。

ランチの後、次に訪れたのは手作りジュエリーが売りのショップだった。カジュアルな雰囲気で、オリジナルのデザインが豊富に揃っている。

「こういうのもアリかもな」と山本が呟く。

「うん、でも……何かこう、本格的さが足りない気がする」と大也は考え込んだ。瑞樹に贈るものだからこそ、もっと決意を込めたものにしたかった。

そして、いよいよ本命の「BRIDGE銀座」へ向かうことに。

店の前に着いたとき、山本の携帯が鳴った。

「えっ、マジで? ちょっと待ってて!」

通話を終えた山本が申し訳なさそうに言う。「悪い、大也……彼女からSOSだ。すぐ行かなきゃ。」

「えっ、マジかよ。でも仕方ないな……」

大也は一人で店に入ることになった。

実は事前に瑞樹の友人である茜から、ジュエリーショップ店員の古田あやかを紹介されていたことはすっかり忘れていた。

スタッフの古田は、サプライズプロポーズ界隈では知る人ぞ知る有名な存在だ。そもそも俳優を目指しアルバイトに明け暮れていたが、バイト先で宝石店の店主にスカウトされ、宝石商の道へ進んだという異色の経歴を持つ。そのため演劇仕込みのシチュエーション演出やリアクションはサプライズしたい男性にとって大きな助けとなっているのだ。現在はJJA公認ジュエリーコーディネーターとして、年間100組以上のサプライズプロポーズをプロデュースしているスタッフでもある。

「いらっしゃいませ!」

店に入ると、銀座らしい上品さとは少し異なる、底抜けに明るい女性が満面の笑みで迎えた。彼女こそ、古田あやかだった。大也は緊張していたが、古田のエネルギッシュな雰囲気に少し気圧されつつも、しっかりと視線を向けた。

「実は、プロポーズを考えていて……指輪を探しているんですが。」

「なるほど!いいですね~!プロポーズって、本当に一生に一度のイベントですから、全力でサポートさせていただきます!」

古田は目を輝かせながら、まるで自分のことのように楽しそうに話す。

「お相手の方の好みは分かりますか?」

大也は少し考え、瑞樹の好みを思い出した。派手なものは好きではないが、シンプルすぎるのもつまらないと言っていた。仕事柄、華美なアクセサリーをつけることは少ないが、それでも特別な日のためのジュエリーには憧れていたはずだ。

「シンプルだけど、少しだけ個性があるデザインがいいと思います。」

古田は大きく頷きながら、数点のダイヤモンドをトレイに並べた。ライトの下でダイヤモンドがきらめいている。その中に、一つ目を引く輝きのものがあった。

「このダイヤモンド、すごくいいですよ!アントワープで厳選された最高品質のものです。」

大也はダイヤモンドを手に取り、じっと見つめた。「……これ、いいですね。」

「女性にとって、婚約指輪は『一生の約束』の証なんです。歴史的にも、ダイヤモンドは『決意の石』とされてきました。大切な人に贈るものだからこそ、その気持ちを形にする意味があるんです。」

「……決意の石、か。」

「それに、彼女さんが指輪をつけることで、目に見える形でお二人の絆が深まるんですよ。」

古田の言葉に、大也は何かが腑に落ちた気がした。

「……そうですよね! これにします。」

思わず口をついて出た言葉だった。

「ありがとうございます!」

古田は満面の笑みで応えた。

こうして、大也はついに「決意のダイヤモンド」を手にすることになった。

「じゃあ、これを仮のデザイン枠にセットして、プロポーズ後に本物のリングデザインを選ぶっていう流れでいきましょう!」

古田は身振り手振りを交えながら、楽しそうにプロポーズのイメージを膨らませる。

「場所はどこで?どうやって渡します?お相手の反応は?……いやー、考えるだけでワクワクしますね!」

大也はその勢いに少し圧倒されつつも、彼女のプロ意識の高さを感じた。一通り説明を聞いた後、大也は決意を固めた。彼女の好みを最大限尊重できるこのプランなら、きっと喜んでくれるはずだ。

店を出ると、大也はスマホを取り出し、瑞樹と行く予定の旅行の詳細を再確認した。行き先は長野の温泉旅館。瑞樹には「たまにはゆっくりしよう」としか伝えていないが、本当の目的は別にある。

「サプライズの準備、着々と進行中ってわけだな。」

彼は小さく呟くと、次なる準備のために歩き出した。

サプライズプロポーズまで29日

⇒第3話「すれ違い」


第1話「休日のカフェ、揺れる想い」

毎週土曜日・月曜日。水曜日の23:59更新「30日後に成功するサプライズプロポーズ」ブリッジ銀座がお送りする完全フィクションのオリジナルラブストーリーです。さてどうなる大也のサプライズプロポーズ!?
登場人物:
大越大也(おおこしだいや)埼玉県大宮市出身の30歳、趣味はドライブと釣り、行動力が有り何事もまずはやってみるタイプ。
松本瑞樹(まつもとみずき)神奈川県出身29歳、高校時代は名門野球部のマネージャーだったお姫様キャラ。慎重派でよく考えてから行動するタイプ。
瑞樹の友人の茜(あかね)29歳、瑞樹とは高校時代からの地元の友人で気心が知れている。大也とも面識が有り
茜の友人古田あやか(ふるたあやか)茜の大学時代の友人、JJA公認ジュエリーコーディネーター年間100組以上のサプライズプロポーズをプロデュースしている。

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